
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、アフリカ連合と連携して、アフリカ諸国に3000万回分のコロナウイルスワクチンを提供するエジプトの新構想を発表した。
アフリカ保健医療会議・展示会「African Health ExCon」の対話セッションに参加したエルシーシ大統領は、「エジプトの能力はアフリカの兄弟のためにも役立つ」と述べた。
エルシーシ大統領は、ニューカイロ第5集合地区にあるエジプト国際展示場(アル・マナラ国際会議場)で開催された会議の開始時に演説を行なった。
この会議には、医療協議会及び多数の国際的な企業・国内企業から400名以上のメンバーが参加する予定である。
エジプトは昨年、中国製「シノバック」ワクチンをエジプトで製造する提携協定を中国と結び、エジプトの国営医薬品企業「Vaccera」社によって昨年6月末からワクチンの製造を開始し、1日当たり100万人分の製造が可能になった。
エジプトは当時、国民のニーズを満たすだけでなく、アフリカ大陸への輸出も視野に入れ、ワクチン産業の現地化に意欲を示していると述べた。
エジプト統一調達・医療供給・技術管理庁のバハー・ジダン長官は、大統領の指示はエジプトビジョン2030に沿ったものであり、経験を交換するためのアフリカ諸国間の対話プラットフォームの存在を支持するものであると述べた。さらに、その目的はアフリカの人々のための持続可能な開発を促進する、アフリカ連合のアジェンダ2063と一致していると彼は述べた。
ジダン長官は、機器や、医薬品、実験室用品など、あらゆる医療ニーズに対応した戦略的な備えを築くというエルシーシ大統領の指示は、コロナウイルスの危機と、世界中のサプライチェーンに影響を与えたロシア・ウクライナ戦争の影響に取り組む上で大きな効果を与えたと述べた。
ジンバブエのコンスタンティノ・チウェンガ副大統領兼保健大臣は、「アフリカでは、大陸の保健医療部門を構築するための支援が必要であり、私たち全員が直面したパンデミックは、私たちに非常に大きな教訓を与えてくれた」と、会議中に述べた。
「私たちはエジプトでの活動を通じて、エジプトがどのような経験をし、水から発生する病気にどのように対処し、これらの問題にどのように取り組んだかを学ぶ必要がある」と彼は述べた。