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イラン、フォルドウの施設でウラン濃縮加速を準備 IAEA報告書で明らかに

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21 Jun 2022 05:06:43 GMT9
21 Jun 2022 05:06:43 GMT9

ウィーン:イランはウラン濃縮を加速させるため、フォルドウの地下施設で高性能なIR6型遠心分離機を使う準備をしている。濃縮度の切り替えがより容易になる可能性がある。国際原子力機関(IAEA)の報告書をロイターが20日に閲覧し、明らかになった。

この措置は、イランが講じると言って長い間脅してきたいくつかの措置の中で最新のものだが、イランはIAEA理事会の決議までは実行を控えてきた。IAEA理事会を構成する35カ国中30カ国は今月、未申告施設で検知されたウランの痕跡について説明しなかったイランへの非難決議を支持した。

2015年イラン核合意の再建に向けた米国とイランの間接協議が停滞する中、イランと西側諸国との膠着状態がさらにエスカレートすれば、イランの核活動の抑制や米国の対イラン制裁の解除への希望が潰える危険性がある。

イランは、六フッ化ウラン(UF6)ガス(遠心分離機が濃縮する材料)を、IR6型遠心分離機が連なる2つのカスケード(もしくはクラスター)の2つ目に注入する準備ができている。その遠心分離機が設置されているのは、山を掘って作ったフォルドウの施設だ。このことをIAEAの査察官が18日、確認した。IAEA加盟国向けの機密報告書で明らかになった。

イランは20日、カスケードの不動態化(濃縮の前に行われるプロセスで、UF6のカスケードへの注入も伴う)が19日に始まったことをIAEAに通告した。

重要なのは、その166基のカスケードだけが、濃縮度の切り替えを容易にする、いわゆる「改良型サブヘッダ」を有しているということだ。この装置を使うとイランは濃縮度をすぐに上げることができるため、西側諸国の外交官らは長い間、この装置を悩みの種として指摘してきた。

説明が待たれている

イランは、カスケードの不動態化後に目指すウラン濃縮度についても、IAEAに明らかにしていない。イランはこれまでにIAEAに対し、IR6型の2つのカスケードが5%ないし20%の濃縮のために用いられる可能性があると通告している。

「イランが不動態化の完了後、前述のカスケードについて、何パーセントで濃縮するつもりなのか、IAEAはイランからまだ説明を受けていない」と報告書には書かれていた。IAEAはこの部分を確認した。

別の施設では、イランはすでに最大60%で濃縮している。核兵器級である約90パーセントに接近しており、2015年核合意の上限である3.67パーセントを大幅に超過している。2018年に米国が核合意から離脱し、制裁が再開されたことを受けて、イランは核合意の制限の多くを破っている。

イランは核兵器の開発を否定している。

理事会の決議を受けてイランは、2015年核合意で設置されたIAEAのカメラの撤去を命じ、IR6型遠心分離機をナタンズの地下施設に設置した。そこでのウラン濃縮は核合意で認められているが、効率がはるかに悪いIR1型しか使うことができない。

2015年核合意では、フォルドウでのウラン濃縮は認められていない。

ロイター

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