
バサム・ザアザア、ベイルート
アラブニュース特別版
アラブニュースは、在職中の汚職容疑で進行中の訴訟を避けて、保釈中に日本から逃亡した日産自動車のカルロス・ゴーン元CEOがレバノンに到着したことに対する反応を知るために、レバノン国民に聞いた。
「日本で訴訟により拘束されたとたん、彼の名声の世界は全て崩壊した。そのこと自体、彼の評判を汚し、正直で腐敗していない人として彼を紹介することはできなくなった」と、実業家のラビフ・アユブ氏は語った。
「彼が正直で率直だったら、物議を醸すような方法で脱出し、レバノンに上陸などしなかっただろう。」
12月30日に、ブラジル生まれのレバノン系フランス人実業家のゴーン被告は、トルコから到着したと言われる民間ジェット機でレバノンに到着した。
「ゴーン被告は、次期内閣の大臣に任命されて政治的な訴追免除を得るために、レバノンに脱出してきたのだと思う」と、10月から続いている汚職に対する抗議運動の一員であるアドナン・アル・ハキム氏は語った。アル・ハキム氏は、ゴーン被告の訴追免除は金で買われたものだと信じていると表明した。
しかし、人事の専門家であるイブラヒム・ファラン氏は、ゴーン被告は、様々な多国籍企業のCEOとして成功してきており、素晴らしい資産だと述べた。
「彼は世界経済の変遷上優れた水準を保った」とファラン氏は述べ、ゴーン被告の自動車業界の進化への貢献にも言及し、「彼の成功は、彼が経営したあらゆる大手企業で際立っていた」と語った。
銀行家のラナ・アービッドさんは、この65歳はビジネスの世界で必要な「ノウハウ」を持っているとゴーン被告のグローバルな成功を賞賛した。ゴーン被告のような開拓者は、自分がレバノン国籍を持っていることに誇りを持たせてくれると彼女は付け加えた。
ソーシャル・メディアの専門家であるオマール・ターク氏は、ゴーン被告の裁判はまだ係争中なので、ゴーン被告が腐敗しているかどうかを判断するのは時期尚早だと語った。
「推定無罪」の原則に基づけば、ゴーン被告はまだ有罪と見なすことはできない」とターク氏は語った。