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サウジアラビアがレバノンからの直接入国制限を解除、安堵と感謝が広がる

新型コロナ危機の初期にベイルート国際空港に到着した、サウジアラビアに住むレバノン人たち。2020年4月。(ファイル/AFP)
新型コロナ危機の初期にベイルート国際空港に到着した、サウジアラビアに住むレバノン人たち。2020年4月。(ファイル/AFP)
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09 Jul 2022 07:07:45 GMT9
09 Jul 2022 07:07:45 GMT9
  • サウジの措置によりベイルート・リヤド・ジェッダ間の航空交通が大きく勢いづくと、業界リーダーはアラブニュースに語る

ナジャ・フーサリ

ベイルート:サウジアラビアが新型コロナに伴うレバノンからの入国制限の解除を決定したことで、ベイルート・リヤド・ジェッダ間の航空交通が大きく勢いづくと、業界リーダーが金曜日に語った。

観光旅行業連合会のジャン・アブード会長がアラブニュースに対し語ったところでは、航空各社はベイルートからリヤドとジェッダへの航空便をスケジュールし始めた。今回の動きにほとんどの人が安堵しているという。

ワリード・アル・ブカーリ駐レバノン・サウジアラビア大使は木曜日の夜、サウジアラビアがハッジシーズンに予防措置を解除することを決定したとツイートした。

レバノンのワリード・ナサール暫定観光相は、レバノンからサウジアラビアに入る前にレバノン国外で14日間待機する必要なしに直接入国することを許可したサウジアラビア指導部に対し感謝の意を表した。

また同大使は、サウジアラビアは常にレバノンとその国民の側に立ち「我が国の利益となる」決定を下してきたと付け加えた。

アブード会長によると、以前の措置のもとでは、サウジアラビアに住み働くレバノン人の約60%がベイルートから直接帰ることができなかったという。

「そのため、彼らはレバノンに行くのを控えた。サウジアラビアのレバノン人コミュニティはかなり大きく、彼らは以前は非常に頻繁にベイルートに行っていた。毎週末行くこともあった」

しかし、サウジアラビアに再入国する前に別の国で14日間待機することを求める条件のせいで、多くの時間と費用が無駄になっていた。

「今回の決定を受け、航空各社はサウジアラビアへの航空便を調整している。特に今は多くのレバノン人がレバノンで夏休みを過ごしており、サウジアラビアに直行便で帰りたいと思っているからだ」

ビラル・アル・ハシミ議員も、サウジアラビアの決定に感謝した。

同議員は次のように述べた。「常にアラブの兄弟たちの見本であり、善良、人間性、愛、献身の国であるサウジアラビアを再訪できることを嬉しく思う。レバノンを決して見捨てなかったサウジアラビアの常となっているこのような決定がさらに下されることを我々は皆切望している。いや、サウジアラビアは常に支援と援助を提供してくれたし、今後もずっとそうしてくれるだろう。ハッジ中の今のような高潔な時期には特にそうだ」

レバノン経済機構のモハメド・チョウケア会長は、サウジアラビアの決定は、レバノンの均衡と回復の柱となる二国間関係の再建に向けた重要なステップだと述べた。

レバノン・湾岸諸国実業家評議会のサミル・アル・カティブ会長は次のように述べた。「この問題に関して我々はサウジアラビアの関係当局者、特に駐レバノン大使と緊密に連絡を取っていた。兄弟としての両国民の絆、友情、愛の関係を維持するうえで、両国間の移動の容易さが不可欠な基礎となると認識しているためだ」

「今回の決定は、兄弟としての両国とその国民の間の最良の関係に対するサウジアラビアの熱意を証明するうえで非常に重要だ。近いうちにさらに良い知らせを聞けることを期待している」

イエメン内戦に関する元情報相の発言が引き起こした外交的・経済的対立を受け、サウジアラビア外務省とクウェート外務省は4月にそれぞれの駐レバノン大使の召喚を発表した。

その際、サウジ外務省はレバノンがアラブとしての原点に立ち返ることが重要だと強調した。

同省は、ブカーリ駐レバノン大使の召喚は「レバノンの穏健なナショナリスト政治勢力の求めと訴えへの対応である。また、サウジアラビアおよび湾岸協力会議(GCC)諸国との協力を強化し、それらの国に影響を与える全ての政治・軍事・治安活動を停止するために必要な措置を取ることを政府が約束するというレバノン首相の発言を確認するためである」と述べた。

ベイルート・ラフィク・ハリーリ国際空港の旅客数は大幅に増えており、1日あたり約3万人に達している。そのうち1万9000人以上が到着旅客で、ほとんどがGCC諸国、欧州、カナダ、米国、アフリカに住み働くレバノン人だ。

同空港のファディ・アル・ハサン民間航空局長によると、2022年上半期の旅客数は256万8797人で、2021年同期の144万4502人からは77.83%増、2020年同期からは113%増だという。

2022年上半期の国内、アラブ、国外の航空各社の航空便の総数は2万2501便で、2021年同期の1万5033便からは49.67%増だ。

レバノン着の便数は49.68%増の1万1253便だ。レバノン発の便は49.67%増の1万1248便となっている。

6月のベイルート・ラフィク・ハリーリ国際空港の旅客総数は58万787人で、2021年同期の39万4220人からは47.32%増だ。

7月第1週の旅客数は2021年同期比44.91%増の18万3352人となっている。

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