
テヘラン:イラン海軍は金曜日、バイデン米大統領が中東を視察する中、武装ドローンを搭載可能な艦船と潜水艦の最初の部隊を公開した。
イランの宿敵である米国とイスラエルはこれまで、イランがドローンやミサイルを使って湾岸の米軍やイスラエル関連の船舶を攻撃していると非難してきた。
国営テレビは、「戦闘、探知、破壊のためのあらゆる種類のドローンを搭載した艦船と潜水艦部隊からなるイラン海軍最初のドローン輸送部隊が公開された」と報じた。
「軍と国防省が製造した様々な最新のドローンがインド洋上空を飛行し、その能力を実証した」と付け加え、海軍の艦艇から離陸するドローンの映像を示した。
この発表は、バイデンが大統領として初めてイスラエルを訪問した際に行われたもので、バイデン大統領はそこで木曜日にユダヤ国家のヤイール・ラピード臨時首相と、イランに対する共通戦線を強化する安全保障条約に署名した。
バイデン氏の訪問に際して、レーザーでドローンやミサイルを迎撃するイスラエルの「アイアンビーム」防空システムの紹介もあった。
イラン軍のアブドルラヒム・ムサビ司令官はテレビで、「(米国の)支配体制における攻撃的な姿勢を認識しているため、我々の防衛能力を日々高めることが必要だ」と述べた。
2021年10月、米国はイランのドローン計画を対象に制裁を課し、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ、ガザ地区のパレスチナ系イスラム主義運動ハマスなど、地域の同調勢力に技術を供給していると非難している。
ホワイトハウスの国家安全保障顧問ジェイク・サリバン氏は月曜日、イランはウクライナ戦争を支援するためにロシアに「数百機の」ドローンの提供を計画していると述べた。
これに対し、イラン外務省のナセル・カナニ報道官は「その方面では最近特別な進展はない」と述べ、特にドローンに言及することはなかった。
イランは、イラン・イラク戦争中の1980年代にドローンプログラムの開発を開始した。
AFP