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アラムコはどのようにして長年のサウジ・アメリカのパートナーシップの同義語となったか

サウジアラムコは今や、長きにわたるサウジ王国とアメリカのパートナーシップと同義語である。(AFP)
サウジアラムコは今や、長きにわたるサウジ王国とアメリカのパートナーシップと同義語である。(AFP)
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16 Jul 2022 05:07:19 GMT9
16 Jul 2022 05:07:19 GMT9
  • 石油ビジネスを通じた二国間協力の現在を理解するためには、過去を振り返る必要がある
  • その起源は1930年代まで遡るアラムコは世界でもっとも成功した金融協力の一例と言えるだろう

ジャスミン・ベイガー

ダーラン:サウジアラムコは今や、長きにわたるサウジ王国とアメリカのパートナーシップと同義語であり、世界でもっとも成功した金融協力の一例と言えるだろう。

「アラムコ」の名前はアラビアン・アメリカン・カンパニーの頭文字を取ったものだ。サウジ・アメリカ両国の協定は、砂に例えることができる。個々人という砂粒が、膨大な、しかし統合された全体にまとまっているのだ。

アラムコを通じた二国間協力の現在を理解するためには、過去を振り返る必要がある。

アラムコの社長兼CEOを務めたアリ・アル・ヌアイミ氏は、1995年から2016年までサウジアラビアの石油・鉱物資源大臣であった。(提供)

事の起こりは1933年、スタンダード・オイル・オブ・カリフォルニアがサウジアラビア王国と協定を結び、新たな海外の石油探査事業を立ち上げたことであった。この協定を実行に移すため、子会社カリフォルニア・アラビアン・スタンダード・オイル・カンパニーが設立された。

野心的かつ前向きに、しかし何の実績も持たず、1935年にアラビア砂漠での採掘が始まった。地質学者たちには、そこで何かが見つかるという予感があった。

当時、彼らはうだるようなダンマンの暑さの中で候補地を探し、観測データを利用するか、あるいは単なる当て推量で、掘削する場所を決めていた。6回それを続けたが、何も見つからず、費用の無駄と失望だけの結果に終わった。

その後1938年に、よく知られた話だが、アメリカの地質学者マックス・スタイネク氏はチームに「掘削を続けろ」と伝えた。7度目の正直で、彼はついに石油を掘り当てた。この最初の運用可能な油井は、愛着を込めてダンマン-7、あるいは「繁栄の井戸」と名付けられた。この名称は、今でもしばしば愛情を込めてサウジアラムコの本社があるダーランで用いられている。

アメリカの地質学者マックス・スタイネク氏。(提供)

早送りして、話を現代に戻すと、石油・天然ガスの探査がますます困難になっていく中、アラムコは1960年代には科学技術や2次元地震探査計画を利用したが、1990年代から2000年代初頭にIBMやCrayがもたらした計算能力により、3次元地震探査技術を使うことが可能になった。

この技術により、地球科学者たちはより複雑で詳細な地下数キロの深さの様子を捉えることのできる3次元イメージに基づいて、より正確に掘削地点を決めることができるようになった。その結果、ハイチャンネル計測地震探査のような膨大な量のデータや、それらすべてを処理するための先進的で複雑な計算能力がますます必要とされるようになった。

1970年代には、サウジアラビア政府は徐々にアラムコの株を買い増し、保有率は当初25%、それから60%になり、1980年には会社を完全に所有することになった。1988年に、サウジアラビアン・オイル・カンパニー、あるいはアラムコが誕生し、広く知られているように、アリ・アル・ヌアイミ氏が最初のサウジアラビア人の社長兼CEOに就任した。それ以前は、歴代の社長はすべてアメリカ人であった。多くのアメリカ人元駐在者が今でもアラムコを故郷と呼び、その施設を「小さなアメリカ」と形容している。

アラムコは2019年末、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まる直前に株式を公開し、サウジ証券取引所(タダウル)に正式に上場した。

より高い生産性と、世界に通用する科学技術を有するアラムコは、やはり気候の暑いテキサス州ヒューストンにある子会社のアラムコ・アメリカを通じてアメリカでの影響力も保っている。アラムコ・アメリカの公式ウェブサイトでは、同社のいくつかの中核サービスについて述べられている。

この最初の運用可能な油井は、愛着を込めてダンマン-7、あるいは「繁栄の井戸」と名付けられた。この名前は、今でもしばしば愛情を込めてサウジアラムコの本社があるダーランで用いられている。(提供)

その中には、ヒューストン、ボストン、デトロイトにある3つの研究センターとテクノロジーオフィスのネットワークを運営することも含まれている。アラムコ・アメリカは探査段階と生産の終了段階での技術、最良の実行方法、サウジアラムコのテクノロジー分野における潜在的なパートナーの見極めやエンジニアリングサービスを含む物品・サービス調達といった業務も担っている。さらに、北米でサウジアラムコの援助を受ける学生や従業員を採用・訓練するのもアラムコ・アメリカの仕事である。

今日、アラムコ・アメリカは多様な事業を展開しているが、その中には、アラブとイスラム世界について英語圏の読者に伝える、アメリカに拠点を置く最古の雑誌の一つの発行も含まれる。

受賞歴を持つ、隔月刊のこの雑誌は、東洋と西洋の間の異文化理解を醸成することに焦点を置いている。創刊号は、1949年に世界各地から編集者を迎えて発行された。

雑誌は2000年にサウジアラムコ・ワールド、2015年にアラムコ・ワールドと改称された。編集室は1987年にヒューストンに置かれ、現在もそこから記事を送り出している。光沢印刷の雑誌は、関心のあるアメリカの人々と、ダーランのアラムコ関係者に年6回届けられる。

雑誌は常に進化を続けており、今ではスマートフォン専用のアプリ、5万の画像から検索できる大規模な写真アーカイブもある。印刷版アラムコ・ワールドのウェブサイトによれば、125以上の国に3万5千以上の購読者がいる。

アラムコ・アメリカは石油・天然ガスから事業内容を多角化させることを目指し、サステナビリティや環境といった重要分野に目を向けている。最近、同社は国立魚類・野生生物基金のサンゴ礁保全計画により資金提供を受けたプロジェクトを始動させた。このプロジェクトは、アメリカやその他の地域の沿海地域で重要なサンゴ礁を保護し再生させることに力を注いでいる。

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