
エルサレム:イスラエル軍は、火曜日に飛び地のパレスチナ領であるガザ地区からの銃撃を受けて、同地区のハマスの拠点に攻撃を加えた
軍によると、「ガザ地区からイスラエル領へ銃弾が発射されたため、イスラエル国防軍(IDF)は現在、ガザ地区北部にあるハマスの軍事施設を攻撃している」
IDFはツイッターで、この攻撃は「戦闘機」により行われていると付け加えた。
軍の声明では、今日(火曜日)早く、1発の銃弾がガザ地区の北側に隣接する農村地域、ネティフ・ハアサラの町で発見された。
「調査の結果、銃弾は今日早くにガザ地区から発射され、工業ビルに当たったものと判明した」と軍当局は付け加えている。
ガザ地区のベイトハヌン地域では、ハマスが管理する警備施設に複数回の攻撃があったという目撃情報がある。
軍によれば、週末にガザ地区からのロケット攻撃への報復としてイスラエルの戦闘機がガザにあるハマスの施設を空爆していたが、その後今回の攻撃が起きた。
前回の応酬は、アメリカのジョー・バイデン大統領がイスラエルとヨルダン川西岸の占領地区を訪問した数時間後に起きた。「この軍事施設の地下には、ロケット製造に必要な材料が保管されていた」とイスラエル軍当局は土曜日に発表している。
週末の攻撃は「ハマスの軍事組織力を大きく妨害し、弱体化させるだろう」とも軍当局は述べ、イスラエルは「イスラエル領へのガザ地区からの攻撃」に反応しているのだと付け加えていた。
ハマスのスポークスマン、ハゼム・カッセム氏は土曜日の攻撃を非難したが、パレスチナの公式報道局WAFAによると、怪我人は出なかった。WAFAはイスラエルの発射したミサイルは2か所に着弾し、内一つは「観光地の近く」で、周辺の家屋が大きな損害を受けたとしている。イスラエル軍によると、金曜日の夜間に2回、それぞれ2発のロケットがイスラエル領に向けて発射された。
イスラエルは土曜日遅く、ガザ地区の住民向けのイスラエルでの就労許可証の上限を増やす決定を棚上げにすると発表した。この定数は、バイデン大統領の訪問前に1500人分上乗せして、合計で1万5千5百人のガザ住民がイスラエルで働くことが可能になるとされていた。
230万のパレスチナ人が生活するガザ地区は貧困にあえいでいる。2007年にパレスチナのマフムード・アッバース大統領率いる世俗的なファタハからハマスに実権が移って以来、ガザはイスラエルにより封鎖されている。
ヤイール・ラピード首相は日曜日、イスラエルは「速やかに、力強く、ためらうことなく」ガザ地区からのいかなる攻撃にも対応すると述べた。
AFP