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国連 タリバン政権下におけるアフガニスタンの殺戮・権利侵害を非難

国連の報告書によると、アフガニスタンでは2021年8月中旬以降、700人もの人々が殺害され、1400人もの人々が負傷しているという。(ファイル/AFP)
国連の報告書によると、アフガニスタンでは2021年8月中旬以降、700人もの人々が殺害され、1400人もの人々が負傷しているという。(ファイル/AFP)
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21 Jul 2022 12:07:06 GMT9
21 Jul 2022 12:07:06 GMT9
  • 国連の報告書によると、アフガニスタンでは2021年8月中旬以降、700人もの人々が殺害され、1400人もの人々が負傷しているという

イスラマバード:約1年前にタリバンが制圧して以来、アフガニスタンでは全体的に治安が改善されたとはいえ、数百人が殺害されている。国連が水曜日に発表した報告書で明らかにした。

国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は報告書の中で、アフガニスタンをタリバンが支配して以来、女性や少女が劣悪な状況に置かれ、同国の現支配者の下で多くの人権が剥奪されていることも強調した。

マルクス・ポッツェル・アフガニスタン担当国連事務総長副特別代表は次のように述べている。「20年にわたる武力紛争の後、すべてのアフガニスタン人が平和に暮らし、生活を再建することができるようになる時期はとうに過ぎている。我々の監視は、8月15日以降の治安状況の改善にもかかわらず、アフガニスタンの人々、特に女性や少女がその人権の完全な享受を奪われていることを明らかにしている」

報告書によると、米国とNATOが撤退の最終週を迎えていた2021年8月中旬、タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧して以来、700人もの人々が死亡し、1400人が負傷しているという。

これらの死傷者の大半は、同国にあるダーイシュグループの関連組織による攻撃と関連している。同組織はタリバンの仇敵として、少数民族や宗教団体が通学や礼拝、日常生活を送る場所を標的にしてきた。

アフガニスタンでは、主にシーア派イスラム教徒である少数民族ハザラ人(Hazara)を標的とした爆撃など、民間人への攻撃が続いている。これらの攻撃のほとんどは、同国にあるダーイシュグループの関連組織が責任を主張している。

タリバンが権力を奪取した後すぐに、彼らは急激に厳しい路線を実施し始めた。これは、タリバンが1996年から2001年まで同国を支配していた以前の状況を思い起こさせる。

彼らは、テレビの女性司会者も含め、女性が公共の場で目以外の顔を隠すことを義務付ける勅令を出し、小学校6年生以降の少女が学校に行くことを禁止した。

国連報告書は、女性の権利の侵害は、これまでの事実上の同政権の最も顕著な側面の一つであると付け加えた。8月以降、女性や少女は、教育や職場など公共・日常生活に完全に参加する権利を徐々に制限され、多くの場合は完全に奪われてしまったのだ。

少女の中等教育への復帰を認めないという決定は、この世代の少女達が12年間の基礎教育の全期間を修了しないことを意味すると、国連は述べている。

「女性と少女の教育と公的生活への参加は、いかなる近代社会にとっても基本的なものである。女性と少女を家庭内に追いやることは、彼女たちが提供する、重要な貢献の恩恵をアフガニスタンが受けることを否定することになる。すべての人のための教育は基本的人権であるばかりでなく、国家の進歩と発展の鍵である」とポッツェル国連特使は述べている。

前回タリバンがアフガニスタンを統治していた時代、彼らは女性に圧倒的な制限を課し、教育や公共生活への参加を禁止し、すべてを包含するブルカの着用を義務付けた。

AP

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