
ナジャ・フーサリ
ベイルート:レバノンは、イスラエルによる8月5日金曜日のガザへの攻撃を強く非難した。
レバノン外務省は8月6日土曜日の声明で、国際社会に対し、「こうした攻撃を速やかに阻止する迅速な介入を求め、イスラエルの不当な封鎖下で不当に苦しんでいるパレスチナ市民の安全を守るために、イスラエルに国連決議の遵守を求めます」と呼びかけた。
ガザの動向を、レバノンのキャンプにいるパレスチナ人難民が注視していた。
レバノンの人々は、イスラエルの軍事行動がどのような方向に向かうのか、自分たちに影響があるのか、不安を抱えて待っている。
ガザへの攻撃に反応し、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)の司令官であるエスマイル・カーニ氏は、次のように述べた。「ヒズボラはイスラエルに致命的な打撃を与え、適切な時期に完全に全滅させるよう計画しています」
「イスラエルの安全保障は低下しています」と同氏は続けた。「私たちは戦いを止めません…そして断固として立ち向かいます」
レバノンのタトウィール研究センターのヘシャム・デブシ所長は、アラブニュースに対し、カーニ氏の発言は「行動というより反応に当てはまります」と語った。
「ガザがイスラエルから攻撃される度に、イランのイスラム革命防衛隊はお気に入りのスローガンを打ち出し、適切な時期にイスラエルに致命的な打撃を与えると述べています。私たちはまだその瞬間を待っているのです。パレスチナ人の血を犠牲にして作られた説得力のないレトリックです。もう誰もそれを信じません。実は、それはイスラエルの敵に役立っています」
ヒズボラは「パレスチナの抵抗勢力の連帯」を称賛し、「敵に勝利するための主な要因を形成する、一貫した姿勢を維持する必要性を強調した」と述べた。
さらにヒズボラは、「敵および敵の執拗な犯罪に対応するために『イスラム聖戦』運動の指導者がとった措置をはっきりと支持する」とも述べている。
ヒズボラの副リーダーであるシェイク・ナイム・カセム氏は、土曜日に次のように述べた。「イスラエルが犯罪者であり、敵対的であることを私たちは知るべきです。住宅街で子どもを含む人々を殺害し、数十人を負傷させたことは犯罪行為であり、罰せられないわけにはいかない。イスラエルはこの仕打ちに責任を持つべきです」
デブシ氏は、「パレスチナの政党が、イランの指導者の援助を受けるために、パレスチナをイランに奉仕させようとしている。彼らはパレスチナ人を悲惨な運命に委ねようとしている」ということが最大の問題であると語った。
さらに、イスラエルが武力行為を激化させたのは、イランの核合意をめぐる議論の最中であったと同氏は付け加えた。
「この瞬間、誰もが反応することができます」と同氏は言った。「イスラエルは、アメリカの姿勢が十分でないと考えています。イランは、米国にイスラム革命防衛隊を制裁対象から外し、イランとアラブ地域で合法化させるには、今が適切な瞬間だと考えています」
デブシ氏は、イスラエルの攻撃の激化はヒズボラではなく、アメリカやイランをターゲットにしていると考えている。
「バイデン(米大統領)政権がアフガニスタンで武装勢力アルカイダの指導者アイマン・アルザワヒリ氏を殺害したのと同じように、イスラエルの選挙を控えたイスラエル側からの卑劣な動きだ」と同氏は述べた。
レバノンのイスラム最高評議会のシェイク・アリ・アル・ハティーブ副会長は、次のように述べた。「敵は火遊びをしています。敵は自滅するでしょう。抵抗性とその民の決意は、どんなに大きな犠牲を払っても、止まることはありません」
声明の中で、シーア派聖職者は国連と国際社会に対し、「イスラエルの侵略を抑える」よう求め、アラブとイスラムの指導者に対し、「パレスチナ人の抵抗と苦境から立ち直る力を支持し、侵略に対して確固たる姿勢と措置を取る」よう要請した。
レバノンのイスラム聖戦運動の指導者であるアリ・アブー・シャヒーン氏は、次のように述べた。「イスラエルの侵略は、パレスチナ人全体に対する宣戦布告です。私たちの同胞は、どこにいてもこの戦いに立ち向かうために参加しています」
「抵抗勢力の対応では、いかなるレッドラインであっても認めません」と続けた。「敵が先に攻撃を開始したのだから、抵抗勢力には応える権利があります」