
アルジェ:月曜日、アルジェリア沖でボートが沈没し、6人の移民が海で死亡しているのが発見され、行方不明者が出ている一方、6人の生存者が救助されたとと地元テレビ局が報じた。
アルジェリアの民間テレビ局Ennaharは、「6人の遺体が回収され、妊婦を含む6人の負傷者が首都アルジェ西部のBainemの病院に搬送された」と報じている。
また、ボートは現地時間午前4時ごろに転覆したという。
不特定多数の行方不明者については、今もなお捜索が継続されている。
ボートの乗員はサハラ以南のアフリカ諸国出身で、ヨーロッパを目的地としていた。
複数の国家当局の提供データによれば、今年の最初の7か月間にアルジェリア沖で合計2,350人以上の移住希望者が救助または阻止されている。
スペインは、アルジェリアから出航する移民の格好の目的地だ。チュニジア国家警備隊は日曜日、地中海を渡ってイタリアに向かおうとしていた250人以上の移民について沿岸警備隊が「救助」をおこなったと発表した。
国家警備隊はフェイスブックに投稿した声明で、海上当局は「移住希望者255人の救助に成功し、その中には異なる国籍のアフリカ人170人と残りはチュニジア人が含まれていた」と述べた。渡航の試みは17件あり、金曜日から土曜日にかけての夜に、チュニジア東部を出発点としておこなわれたと、国家警備隊報道官のHoucem Eddine Jebabli氏は明かしている。
声明では、船舶のトラブルや沈没の有無は明らかにされていないが、作戦中に不特定額の現金が押収されたことが記されている。
国家警備隊の声明発表後、同日にチュニジア海軍は別の声明で、子供9人と女性3人を含む合計22人の移住希望者を土曜日に救助したと発表した。
移住希望者は全員チュニジア人で、東部沿岸の都市モナスティール近くのクリアート島から80キロ離れた船より救助されたと発表した。
他にも、Jebabli報道官によれば、国家警備隊は金曜日に「先制作戦」を実施し、「国内東部スース県の海岸から出発する不法移住を先導する準備をしていた」5人を逮捕した。
チュニジア沿岸警備隊は7月中旬、同国の北部、東部、南部沿岸での複数の作戦で合計455人の移民を「救出」したと発表した。北アフリカの海岸線からヨーロッパを目指す移民の試みは、荒波のリスクが低いことから、春から夏にかけて増加する傾向にある。
チュニジアとリビアが主要な出発地であり、イタリアが好んで目的地とされている。
AFP