
カイロ:リビア当局は土曜日、スーダンとの国境の砂漠で少なくとも15人の移民が死亡しているのを発見したと発表した。欧州でのより良い生活を求めて、紛争で荒廃した国を経由して危険な旅をした移民に関する、最新の悲劇である。
南東部の都市クフラにある非正規移民対策局によると、移民たちはスーダンからリビアに向かう途中、燃料不足で車が故障したという。
同局によると、他の9人の移民は生存しているが、2人は砂漠で行方不明のままであるという。移民の中には女性や子どももいたが、人数は明らかにされていない。また、移民の死因は明らかにされなかったが、彼らは十分な食料と水を持っていなかったという。
同局によると、移民は全員スーダン人で、何年も混乱が続いている国から来たという。彼らは欧州への人身売買船に乗るためにリビア西部へ行こうとしたようだ。
同局はFacebookに、後に砂漠で焼かれた移民の遺体と思われる画像を投稿した。
この悲劇は、リビアの広大な砂漠における最新の出来事である。クフラの当局は6月に、チャド国境付近で車が故障した後、砂漠で喉の渇きによって死亡したとされる20人の移民の遺体を発見したと発表している。
リビアは近年、アフリカや中東での戦争や貧困から逃れてきた移民のおもな中継地として台頭してきた。石油資源に恵まれたリビアは、2011年にNATOの支援を受けた蜂起によって、長年の独裁者ムアンマル・カダフィ氏が倒され殺害された後、混乱に陥った。
近年の人身売買業者はリビアの混乱の恩恵を受けており、6ヵ国との長い国境を越えて移民を密入国させている。移民たちはその後、装備の不十分なゴムボートに詰め込まれ、危険な海の旅に出発するのだ。
AP