バグダッド:イラクは土曜日、道路と鉄道のインフラを整備し、ヨーロッパと中東を結び、地域の交通拠点に変えるという野心的な計画を提示した。
「開発ルート」として知られる170億ドルのプロジェクトが完成すると、トルコとの北国境から南の湾岸まで1,200キロメートルに及ぶ国土に広がることになる。
モハメド・シア・アル・スダニ首相は、イラン、ヨルダン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、トルコ、アラブ首長国連邦の運輸省代表との会議の中でこのプロジェクトを発表した。
「我々はこのプロジェクトが持続可能な非石油経済の柱であり、イラクの近隣諸国と地域に役立つリンクであり、経済統合の取り組みへの貢献であると我々は考えている」とアル・スダニ氏は述べた。 さらなる議論が必要だが、希望する国は「プロジェクトの一部を実行することができる」とイラク議会の運輸委員会は述べ、プロジェクトは「3年から5年」で完了する可能性があると付け加えた。
「開発ルートは地域諸国間の相互依存を高めるだろう」と駐バグダッドトルコ大使アリ・リザ・グネイ氏は述べたが、トルコがこのプロジェクトでどのような役割を果たすかについては詳しく述べなかった。
戦争で荒廃し、汚職が蔓延し、石油資源が豊富なイラクは老朽化したインフラに悩まされている。
道路は穴だらけで整備も不十分で、ひどい状態である。
アル・スダニ氏は、破綻した電力インフラの改修とともに、国内の道路網の再建を優先してきた。
道路と鉄道回廊の開発により、イラクはその地理的位置を活用することができ、同国を湾岸、トルコ、ヨーロッパの間を移動する物品や人のための輸送拠点にすることを目指している。
湾岸にあるアルファウ商業港では、新しい道路と鉄道の接続に乗り出す前に貨物が陸揚げされる予定で、そのキャパシティを高める工事がすでに始まっている。
このプロジェクトには、バスラ、バグダッド、モスルの主要都市を含む、トルコ国境までの路線沿いに約15の鉄道駅の建設も含まれている。 湾岸は主にイランとサウジアラビアと国境を接しており、特にこの地域の国々が抽出した炭化水素を輸送するための主要な輸送地帯である。
AFP