
ゴブラン・モハメド
カイロ:14日にギザで発生し、41人が死亡し14人が負傷したアブ・セフェイン教会の火災で、ある若いエジプト人のムスリムが5人の子どもを救助していた。
「人々を救うために、すぐに教会へ飛び込みました。するとそこは、炎と煙で充満していたのです」。こう語ったのは、教会の隣に住み、自身も救助中に負傷したムハンマド・ヤヒヤ氏だ。
教会の中から叫び声が聞こえたために教会へ向かったのだと、ヤヒヤ氏は付け加えた。高濃度の煙が彼の呼吸と視界をさえぎったので、彼は身につけていたTシャツを脱いでそれを水に浸し、呼吸器に煙が入らないよう、これで鼻を覆った。
ヤヒヤ氏は高齢男性を背負って救助しようとしたものの、消火に使用された大量の水のために滑り、共に地面に倒れ込んだ。
同氏はその転倒により足を骨折し、病院に搬送された。彼のもとには多くの聖職者が見舞いに訪れ、彼の状態を気遣い、その勇気に謝意を表している。