
チュニス: 8月16日火曜、チュニジアは、地中海経由で欧州へ向かおうとする100人近くの移民を数回阻止したと発表した。
チュニジアおよびリビアは、アフリカから欧州へ向かおうとする移民の主な出発点である。海を越えようとする試みは春から夏にかけて増加する傾向にある。
チュニジアの国家警備隊は、5件の海上横断を阻止し80人を救助したと発表した。その多くがチュニジア人で、うち35人がサブサハラ・アフリカからの移民であった。
同隊は、北部のメンゼルテミメ、中央海岸のマーディアとケルケナー、南部のザルジスで「予防的活動」を実行し、11人を逮捕したという。
同隊は、この活動で空気注入式ボートおよび「大金」を押収したと述べた。その具体的な金額は明かされていない。
8月15日月曜日、海事・軍事当局によれば、金曜日から月曜日までの間に、46件の個別事件において海を渡ろうとした657人が救助あるいは阻止されたという。
防衛省によれば、リビアから出航した後ボートが沈没して石油プラットフォームに避難していた42人のエジプト人が、日曜日、ケルケナー沖で救助されたという。
チュニジアは政治的・経済的危機の渦中にあり、リビアは2011年以降民兵が人身売買に走るなど無法状態に陥っている。
この二ヶ国はまた、スーダンなどの貧しく争いの絶えない国から逃れて良い生活を送ろうとするサブサハラ・アフリカ人の玄関口となっている。
欧州対外国境管理協力機関フロンテックスによれば、1月から7月の間に地中海中央ルートを利用した移民は42,500人以上にのぼり、2021年の最初の7カ月と比較して44%増加している。
AFP