ドバイ:イラン外務省報道官は22日、2015年核合意の立て直しに向けた間接協議を米国が「引き延ばしている」と非難した。そして、米国との囚人交換は核交渉とは無関係だと主張した。
「解決しなければならない問題がいくつか残っているが、それらは非常に重要な問題だ」とナセル・カナニ氏は記者会見で述べた。
「米国は引き延ばしており、欧州側は何もしていない。米欧はイラン以上に合意を必要としている」と同氏は述べた。
カナニ氏は、イランはイランの正当な権利を守る持続可能な合意を望んでいると述べた。
「米国との囚人交換は別問題であり、2015年合意を再建するための交渉プロセスとは関係がないということを我々は強調する」と同氏は述べた。
米国は、安全保障上の罪でイランで拘束されている複数のイラン系米国人の釈放を繰り返し要求している。イランは、米国の制裁に関連する罪で拘束されている複数のイラン人の釈放を要求している。
2018年にドナルド・トランプ米大統領(当時)は核合意を破棄し、米国による厳しい対イラン制裁を復活させた。そのためイランは、核合意が復活した場合、将来の米大統領は合意を破棄しないという保証を得ようとしている。
しかし、この核合意は法的拘束力のある協定ではなく、政治的合意であるため、ジョー・バイデン大統領はそのような破棄できない保証を与えることはできない。
ロイター