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イスラエルのミサイルがシリアのアレッポ空港を標的にする

イスラエルはシリアのアレッポ空港を攻撃し、物質的損害をもたらした。(資料写真/AFP)
イスラエルはシリアのアレッポ空港を攻撃し、物質的損害をもたらした。(資料写真/AFP)
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01 Sep 2022 07:09:22 GMT9
01 Sep 2022 07:09:22 GMT9
  • シリア人権監視団によると、ミサイル4発が滑走路と同港周辺の倉庫を直撃した
  • 倉庫にはイラン製ロケットの積荷があった可能性が高い、と同監視団は発表した

ダマスカス:イスラエルが行った複数の攻撃が31日、シリア北部のアレッポ空港を直撃した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が報じた。物質的な被害も報告されている。

「20時0分(GMT17時0分)頃、敵国イスラエルはアレッポ国際空港を標的にしてミサイルを発射し、同港施設の中心部にいくらかの物質的損害をもたらした」とSANAは報じた。

シリア政府は死傷者の報告はしていない。

SANAは先に、その地域で「爆発音」が聞こえたことを報じていた。

英国に拠点を置くシリア人権監視団は、現地の幅広い情報源に頼っているが、攻撃があったことを確認した。

同監視団は声明で、イスラエルがアレッポ国際空港の滑走路と同港周辺の倉庫を標的にしてミサイル4発を発射したと発表した。同監視団は、倉庫にはイラン製ロケットの積荷があった可能性が高いと主張した。

同監視団は死傷者を報告しなかったが、この攻撃によって爆発や火災が引き起こされたと発表した。

一方、シリアの国営メディアは、ダマスカスの防空システムが、同メディアが言うところのシリアの首都ダマスカス南部の拠点を標的にしたイスラエルのミサイルに向けて迎撃ミサイルを発射したと報じた。反体制派の同監視団は、今回のイスラエルの空爆は軍事拠点を標的にしていたと主張している。死傷者は報告されていない。

25日、SANAは、イスラエルによるハマ西部、タルトゥース地域への一連の空爆で民間人2人が負傷したと報じた。

それらは、イスラエルによるシリアのイラン系武装組織への空爆の中で最も激しいものの一つだった、と同監視団は発表した。

2011年にシリアで内戦が始まって以来、イスラエルはシリアの政府支配地域内で数百回の空爆を行い、政府軍だけでなく、イランの支援を受ける部隊やヒズボラの戦闘員も標的にしてきた。

イスラエルは個々の空爆についてはめったにコメントしないが、数百回の空爆を実施したことは認めている。

イスラエル軍は、大敵イランがイスラエルの近くで拠点を築くのを防ぐために必要だとして、そうした行動の正当性を主張している。

しかし、イスラエル軍はアレッポ空港を標的にした今回の空爆についてのコメントを差し控えた。

28日、イスラエルはシリア西部の軍事施設を標的にして空爆を行った。衛星画像には、イランの支援を受ける戦闘員が使う中距離ミサイル数百発を保管しているとシリア人権監視団に言われた倉庫が、広範囲にわたって破壊された様子が写っていた。

6月にはイスラエルによる空爆でダマスカス国際空港が一時的に使用不能になった。

(AFP、APと共同)

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