ラバト: AFPの特派員によると、イスラエルが調査のためモロッコからトップ特使を召還したことを受け、金曜日、モロッコがイスラエルとの関係を正常化したことに反対する数十人の親パレスチナ派のデモ隊が、モロッコの議会の外で抗議活動を行ったという。
約100人がモロッコとイスラエルの国交正常化に反対するスローガンを唱え、ダビッド・ゴブリン大使やナセル・ブーリタ外相を批判した。
イスラエルの公共放送KANは月曜日、ゴブリン大使に対する性的虐待の疑惑を受けて、外務省の代表団がラバトに派遣されたと報じた。
イスラエルの外交筋はAFPに対し、ゴブリン氏が調査を進める間召還されていたことを明かしたが、調査の内容については詳しく触れなかった。
イスラエルのメディアによると、ゴブリン大使はモロッコ人女性に対する搾取、セクハラ、強制わいせつの疑惑に直面しているという。
モロッコとイスラエルの国交正常化に反対する親パレスチナ派の活動家、アミーン・アブデルハミッド氏は「今日、私たちはゴブリンが行ったとされる恐ろしい行為に抗議するために国会前にいる」と述べた。
「モロッコの尊厳は売り物ではない、正常化はやめるべきだ」とアブデルハミッド氏は続けた。
デモの最後には、デモ参加者がイスラエルの国旗を燃やした。
モロッコは2000年、パレスチナによる第2次インティファーダの勃発を受けてイスラエルとの関係を断ったが、2020年にはアラブ首長国連邦とバーレーンに続いてイスラエルとの関係を正式に結んだ。
米国が支援するこの協定では、紛争中の西サハラ領土に対するモロッコの主権を米国が認めることとなった。
ゴブリン大使(59)は、昨年モロッコの大使に任命される以前は、エジプトのイスラエル大使を務めていた。
今週のAFPの取材に対し、イスラエル外務省からの調査についてのコメントはなかった。
また横領の疑いや、イスラエルの独立記念日を祝うためにモロッコの君主から贈られた贈り物が消えたという疑惑もある。
イスラエルの外交筋によると、ゴブリン氏は現在イスラエルに滞在中で、進行中の捜査に協力しているとのことだ。
モロッコ当局はこの件に関してコメントをしていない。
AFP