
国際連合、米国:イランで道徳警察に逮捕された若い女性が死亡し、全国で抗議デモが起こる中、英国の外交トップは21日、イラン指導層に向けて、核合意の受け入れを含む「別の道」を選択することを呼びかけた。
「イランの指導者は、自分たちがとってきた進路に国民が不満を抱いていることに気づくべきだ」と、ジェームス・クレバリー英外相が国連内でAFPに語った。
「核兵器の野心を放棄することもできる。国民の意見表明を抑圧するのをやめることもできる。
秩序を不安定にする活動をやめることもできる」「別の道が可能だ。
これこそ私たちがイランに歩んでほしい道であり、イランにより強固な経済、より幸福な社会、より積極的な国際社会での役割をもたらす道だ」
非政府組織によると、22歳の女性であるマフサ・アミニ氏が死亡し、数日間にわたりイランで騒乱が続く中、少なくとも8人のデモ参加者が死亡した。
アミニ氏は、イラン・イスラム共和国で女性に厳格な服装規定を遵守させる任務を負う警察組織に逮捕された後、死亡した。
今回の騒乱は、イランのイブラヒム・ライシ大統領が国連総会に出席するためにニューヨークを訪れ、欧米諸国の指導者が同大統領にEUが仲介する2015年核合意の復活の受け入れを迫っている最中に発生した。
しかし、ライシ氏が米国のジョー・バイデン大統領に対し、ドナルド・トランプ前大統領が行ったような、後継者による合意の破棄が行われないことの保証を強く求めているため、望みは薄れている。
クレバリー氏は、「残念ながら、思ったほど交渉がはかどっていない。行き詰っている」と述べた。
「現在、ボールはイランの側にある。非常に賢明で、現実的なオファーが俎上に載せられている。
イランはこの機会を捉えて、より良い方向へと歩み出すべきだ」バイデン政権は、イランによる核開発を厳しく制限する見返りに制裁が緩和される同合意に、米国が復帰することを支持しているが、将来の大統領がどのようにするかについては保証できないと表明している。
AFP