アラブ・ニュース
ジェッダ:警察に拘束された若いクルド人女性が死亡したことを受けて怒りの声が高まる中、イラン政権は、金曜日に勃発した過去3年間で最大の抗議デモに備えている。
活動家グループによると、マフサ・アミニさん(22)は、ヒジャブを「不適切に」着用したとして同国の道徳警察に逮捕された後、撲殺されたという。
クルディスタン州から始まり、首都を含む少なくとも13都市に広がった抗議デモに対する治安弾圧で、少なくとも31人が死亡している。イラン人は「基本的権利と人間の尊厳を実現するために」結集したものの、「政府は平和的な抗議に銃弾で対応している」とイラン人権団体局長のマムード・アミリ・モガダム氏は述べた。
デモ参加者への弾圧に対して、世界中に非難の声が広がっている。木曜日には、米国政府は、道徳警察と他のイラン治安機関の指導者に制裁を課し、「平和的なデモ参加者を弾圧するために日常的に暴力を行使している」と非難した。
イラン当局は木曜日、携帯電話のインターネットアクセスの制限および遮断を再度実施した。イラン人が抗議活動のニュースを聞いたり、新たな抗議活動を計画したりするのを防ぐためだ。「イランの人々は、オンラインアプリやサービスから切り離されている 」とインスタグラムの責任者アダム・モリフ氏が明らかにした。
WhatsAppによると、同社は「イランの友人たちがアプリに接続できるよう取り組みを続けている。サービスを利用できるよう、技術的に利用可能なものはなんでもする」という。
ニューヨークの国連では、イランのイブラヒム・ライシ大統領がCNNのジャーナリストであるクリスティアン・アマンプール氏とのインタビューに応じなかった。インタビューでは抗議デモの件で厳しい追及を受けると見られていた。アマンプール氏によると、大統領はスカーフの着用を要求してきたが、アマンプール氏は拒否し、その結果インタビューの場に現れなかったという。