
アラブニュース
カイロ:リビア西部で民兵組織間の新たな戦闘が発生し、10歳の少女を含む少なくとも5人が死亡した。
保健当局が月曜日に発表した。
10年におよぶ混乱状態から抜け出せないこの国で起こった最新の暴力事件だ。
今回の戦闘は日曜日、西部の町ザーウィヤにおいて敵対民兵組織間で発生した。
この町では、石油資源が豊富な国内の他の多くの町や都市と同様に、影響力をめぐって武装組織同士が争っている。
保健省の救急隊によると、一晩続いたこの衝突で5人が死亡したほか、少なくとも13人の民間人が負傷した。
救急隊の広報担当者のマレク・メルセット氏によると、この戦闘により地域に住む数十世帯が数時間にわたって閉じ込められた。
地元メディアの報道によると、一人の民兵が敵対組織のメンバーに向けて発砲し、一人が負傷して病院に搬送された。
今回の暴力事件は、リビア西部の民兵組織間で発生した最新のものだ。
首都トリポリで8月に発生した衝突では30人以上が死亡し、ここ数ヶ月で最多の犠牲者を出した戦闘の一つとなった。
長年独裁を行っていたムアンマル・カダフィ大佐が2011年にNATOが支援する反乱によって打倒・殺害されて以降、リビアは混乱状態に陥った。
石油資源が豊富なこの国は、それぞれが民兵組織や外国政府に支持された複数の対立政権間で分裂している状態が何年も続いている。
リビアは現在、2つの対立政権によって分裂している。
一つはアブドル・ハミド・ドベイバ首相率いるトリポリの政府だ。昨年の選挙が中止になった後、同首相は辞任を拒否している。
もう一つはファティ・バシャガ首相率いる政府だ。同首相は首都に政府を樹立しようとして失敗した後、東部の都市ベンガジを拠点に活動している。