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オマーン、国連演説でイエメンとパレスチナの平和と発展を呼びかける

2022年9月26日(月)、国連本部で開かれた第77回国連総会で演説するオマーンのモハメド・アル・ハッサン国連常任代表。(AP)
2022年9月26日(月)、国連本部で開かれた第77回国連総会で演説するオマーンのモハメド・アル・ハッサン国連常任代表。(AP)
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27 Sep 2022 09:09:19 GMT9
27 Sep 2022 09:09:19 GMT9

オマーン国連代表団のモハメド・アル・ハッサン代表は、イエメンの全ての当事者が湾岸協力会議イニシアティブを遵守すべきであると述べ、国連および米国特使の活動に対する支持を再確認した

  • また、パレスチナ危機の二国間解決に対するオマーンのコミットメントを改めて表明し、これは「緊急のニーズと戦略的必要性」であると表現した

チャーリー・ピータース

ニューヨーク市:オマーン国連代表団のモハメド・アル・ハッサン代表は、26日月曜日、第77回国連総会において、同国は「全ての当事者との建設的協力を通じて兄弟国イエメンの平和を達成するために、努力を惜しまない」と発言した。

彼は「イエメンの全ての当事者が、苦痛に満ちた過去に折り合いをつけ、イエメンの統一、安全と安定性を維持できるような有望でより良い未来の形成に焦点を当てる」よう訴えた。

アル・ハッサン氏は、この紛争の関与者に対し、湾岸協力会議イニシアティブおよび関連する全ての国連決議を遵守するよう呼びかけた。彼は、オマーンが国連および米国のイエメン特使を引き続き支援するとともに、「対話を通じてイエメンに恒久的平和を達成しようとする彼らの努力」への感謝を述べた。

彼は、イエメンの全ての当事者が、同国の平和と政治プロセスについて、「イエメンの主権、独立、安全および安定性を守る」ようなアプローチをとるよう呼びかけた。

アル・ハッサン氏は、「イエメンの人々の苦しみ」を終わらせるべく、オマーンは「イエメンの様々な地域や自治体に対して、例外なくできる限りの施設や人道支援を提供し続ける」と述べた。

同氏はパレスチナ問題に話題を移し、「二国間解決」に対するオマーンの取り組みを再確認し、これを「この地域の関係者全員の間に、恒久的な平和、相互の信頼、前向きな協力を実現するための緊急のニーズであり、戦略的必要性がある」と表現した。

またアル・ハッサン氏は、オマーンがリビア、シリア、スーダンの動向にも関心を寄せており、「これらの兄弟国」の安全と安定を願っていると述べた。

彼はさらに遠くの地域に話を移し、ロシアとウクライナ間の危機を解決するために、「対話と交渉」の努力を強化する必要があると語った。

気候問題については、アル・ハッサン氏は、11月にエジプトで開催される国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の成功を祈念して、次のとおり述べた。

「気候変動は、我々の世代における最重要課題の一つです。」と語り、「私たちは現在、決定的な瞬間に直面しています。世界は、気温の上昇や壊滅的な洪水など、広範囲に影響を及ぼす困難な現実的状況に置かれており、これらは全て、多くの国で食料安全保障に対する脅威となっています。」と付言した。

アル・ハッサン氏は、国際社会が団結して気候変動に対処しない限り、この問題に対処するコストがさらに増加すると警告した。オマーンは、気候変動による影響の緩和と「国連の気候協定に従い、2030年までに炭素排出量を7%削減する」ことを目的とした複数の戦略を立ち上げていると述べた。

彼は、「我々は温室効果ガス排出の気候中立を達成するために動いています」と付け加えた。

アル・ハッサン氏は、オマーンにおけるグリーンエネルギー分野を強調して、グリーン水素に対する同国の期待を表明した。また、ナショナル・アライアンス・フォー・ハイドロジェンに言及し、オマーンは、その地理的位置によって戦略上有利であるため、グリーン水素技術の開発に有利な環境にあると指摘した。

オマーンは現在、アル・ウスタ州で2028年に操業開始予定の、世界最大となるグリーン水素プラントを開発中である。

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