



マスカット(オマーン):中東訪問の最後の日程において、日本の安倍晋三首相は14日、オマーンの新しい国王と会談した。訪問は、米国によるイラン人上級将校の殺害を受けて地域の緊張が高まる中で行われた
同国を長年治めていたカーブース国王の死去に伴って先週即位したハイサム・ビン・タリク新国王と首相は、中東地域の安定のために協力し、両国関係を発展させていくことで合意した、と日本の外務省が声明を出した。
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首相はまた、10日に79歳で亡くなった前国王に対して哀悼の意を表した。
カーブース国王のもと、オマーン政府は地域や世界の仲介者として行動してきた。イランの核開発を巡る2015年の合意につながった、イランとアメリカとの慎重な対話においてもその役割を果たした。
米国のドナルド・トランプ大統領は2018年に合意から一方的に離脱した上で、イラン政府に再び制裁を課し、「最大限の圧力」をかけるキャンペーンを再開した。
米国が今月3日にイラン革命防衛隊コッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官を殺害したのを受け、安倍首相の湾岸訪問には当初、疑問符がついていた。
イランは米軍が駐留しているイラクの基地に複数のミサイルを撃ち込み、応戦した。
しかし、サウジアラビアやアラブ首長国連邦の高官との会合を含む、日本の首相の5日間の訪問は実行された。
12日にサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談した際、安倍首相は、イランとの軍事対立は世界の平和や安定に影響を及ぼすと警告した、と日本の大鷹正人外務報道官は述べている。
日本政府は米国政府との重要な同盟関係を保ちながら、イラン政府との長年の関係や利害も維持するという難しい舵取りを迫られている。
AFP