
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン政府高官は、イエメン内戦を終わらせるための和平努力をフーシ派が台無しにしていると非難している。
大統領指導評議会のラシャド・アル・アリミ議長は「フーシ派は、10月2日に終了した、国連が仲介した停戦の延長を拒否し、フーシ派支配地域の公務員に給与を支払う計画を拒否し、公的収入の略奪を続けることによって、安定への希望を打ち砕いている」と述べた。
地方や外国を訪問した後、18日にアデンに戻ったアル・アリミ氏は、衰退している経済や貧弱な公共サービスなど、イエメンの問題への対処に注力するとあらためて表明した。
「イエメン人の苦しみを和らげ、経済を立て直し、イエメンで平和を築くため、私と政府の同志は懸命に努力していく」とアル・アリミ氏は述べた。
同氏はこうツイートした。「私と指導評議会・イエメン政府の同志は懸命に努力し、これらの要求に応えていく。
そして、国民の目標や大望が全ての場所で実現されるまで、国内外の国民と交わした約束を守っていく」
同氏はこう付け加えた。
「武装組織フーシ派は、主に停戦の拡大や、フーシ派支配地域にいる虐げられた国民への給与支払いを拒否することによって、イエメン国民の平和と安定への希望を打ち砕いている」
4月2日に始まり、2度延長された停戦は、フーシ派が延長を拒否したため、今月破綻した。
イエメン政府がフーシ派支配地域にいる全ての公務員に給与を支払うことが、フーシ派が提示した停戦延長の条件だった。
フーシ派は、タイズで高速道路を開放するという提案も拒否した。
アル・アリーミ氏は先日、UAE、サウジアラビア、ドイツ、米国を訪問し、各国でアラブ諸国や欧米諸国の高官と会い、イエメンで和平を実現する方法について話し合い、資金援助を求めて働きかけた。
8人から成る大統領指導評議会が、通貨イエメンリアルの急落や食品・商品価格の上昇を抑制できず、いくつかの解放地区の平穏を取り戻せなかったことを、多くのイエメン人が非難している。
一方、イエメン軍は、フーシ派が17日夜、タイズ西部のハン山にある同軍の拠点を攻撃し、18日朝まで続いた激しい戦闘を引き起こした、と報告した。
同じような激しい戦闘が18日、ダーリウ県で起こった。同県で政府軍は、ファヘルなどの地域でフーシ派に反撃した。
フーシ派は激しい砲撃や地上攻撃を行ったが、新たな陣地を得ることはできなかった。
停戦後、ここ6カ月、戦闘は散発的になり、戦闘の規模は過去数年と比べるとかなり小さくなっている。