東京:地元当局や住民が水曜日に共有した写真によると、富士山でついに雪が降った。この日本の山では、これまでで最も長い期間、山肌がむき出しの状態が続いていた。
毎年、まったく同じ場所の状況を比較している気象庁は、観測所の近くが曇っていたため、富士山の有名な冠雪の形成が最も遅かったという新記録を発表していない。
しかし、水曜日の早朝には空が晴れていた活火山周辺のさまざまな場所から撮影された写真には、山頂に雪が積もっている様子が写っていた。
「これは今朝、市役所から撮影した富士山の写真です。山頂付近にうっすらと雪化粧が見えます」と、静岡県中部に位置する富士市の公式アカウント「X」に投稿された。
この地域では他にも、国内最高峰の山に雪が降ったことを示す写真を投稿する人が続出した。
「ついに初冠雪! 雪をまとった富士山は美しい」と富士市の老人ホームからも投稿があった。
富士山の冠雪は例年10月2日に始まり、昨年は甲府市の気象官が10月5日に初めて雪を確認した。
これにより、1894年に比較可能なデータが入手可能となって以来、最も遅い雪の到来となった。これは、1955年と2016年に2度記録された10月26日の記録を更新するものである。
甲府気象台の気象庁職員はAFPに対し、まだ曇りがちで新記録を宣言するには早いが、水曜日の後半には晴れることを期待していると語った。
「今日は気温が低い」ため、山に積もった雪は今のところはそのまま残りそうだと、同当局者は付け加えた。
地球温暖化は、雪の積雪が遅いことにつながった多くの要因のひとつであると同氏は述べた。「10月の富士山頂の気温は平均よりも高かった」
今年の日本の夏は、気候変動による異常な猛暑が地球上の多くの地域を襲い、2023年と並んで観測史上最も暑い夏となった。
富士山は一年の大半は雪に覆われているが、7月から9月のハイキングシーズンには、22万人を超える人々が急な岩だらけの斜面を登る。
多くの登山客は、標高3,776メートル(12,388フィート)の山頂からご来光を見るために、夜通し登る。
左右対称の美しい富士山は、北斎の作品をはじめ、数え切れないほどの芸術作品に描かれてきた。最後に噴火したのは約300年前である。
AFP