
ゴブラン・モハメド
カイロ:来月にエジプトのシャルム・エル・シェイクで開催される国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)を前に、EU代表団代表であるクリスチャン・ベルガー氏はカイロで、水資源がCOP27の優先的議題であると述べた。
クリスチャン・ベルガー氏は、水に関するイベント「カイロ・ウォーター・ウィーク」の会場を訪れ、気候変動による重要な天然資源への影響について専門家らと議論した際、このようなコメントを残した。
ベルガー氏は、このテーマは「極めて重要」であり、気候変動対策の中心に常に位置づけられるべきであると指摘した。また、EUがエジプト水資源・灌漑省と協力し、エジプトだけでなくアフリカや同大陸北部の水資源を制御・管理するため、この「非常に重要で有意義であった」イベントを開催したことを強調した。
同氏は、水不足に悩まされている地域についても焦点を当てた。
また同氏は、「国連は今年末、2007年以来初となる『水に関する会議』を開催する予定だ。水とそれに関連した問題に特化した会議になる」と付け加えた。
この水の会議には、世界各国、特にアフリカからの専門家、政府関係者、銀行、民間企業、金融機関の代表が参加する予定だという。
ベルガー氏は、エジプトとの水分野での協力についてあらためて評価し、再掘削、水路のメンテナンス、配水システムの強化などの分野で協力が進んでいると指摘した。
同氏によると、エジプトの水関連プロジェクトに対し、EUは推定5億ユーロ(4億8900万ドル)の助成金を拠出したほか、欧州投資銀行などの欧州系金融機関が3億ユーロの融資を行った。
今年9月には、国連開発計画、EU、デンマーク大使館、スイス大使館、アフリカ気候基金が、シャルム・エル・シェイクでのCOP27の議長国であるエジプトを支援する620万ドルのプロジェクトに調印している。