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「ハメネイに死を」ベルリンでの集会で群衆が叫ぶ

イランの宗教警察の手によるマフサ・アミニさんの死に対する抗議活動への支持を表明するために、ドイツのベルリンで通りに出るデモ参加者たち。2022年10月22日(ロイター)
イランの宗教警察の手によるマフサ・アミニさんの死に対する抗議活動への支持を表明するために、ドイツのベルリンで通りに出るデモ参加者たち。2022年10月22日(ロイター)
イランの宗教警察の手によるマフサ・アミニさんの死に対する抗議活動への支持を表明するために、ドイツのベルリンで通りに出るデモ参加者たち。2022年10月22日(ロイター)
イランの宗教警察の手によるマフサ・アミニさんの死に対する抗議活動への支持を表明するために、ドイツのベルリンで通りに出るデモ参加者たち。2022年10月22日(ロイター)
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23 Oct 2022 05:10:25 GMT9
23 Oct 2022 05:10:25 GMT9
  • ベルリンでは、警察の見積もりでは8万人が行進に参加し、イランの国旗を振り、「女性、生命、自由のために」と書かれた横断幕を掲げた

ベルリン:10月22日土曜日、イランで抗議活動を行う人々への支持を表明するため、数万人がベルリンで行進した。イランでは、国による厳しい取り締まりにもかかわらず、警察で拘留中のマフサ・アミニさんの死を発端とした騒乱が6週目に突入している。

一連の抗議はイランの聖職者からなる指導層に、1979年の革命以来最大の果敢な挑戦を突き付けている。

もっとも、強力な治安維持装置を行使して騒乱を鎮めようとする政府を転覆することは容易ではないようだ。

22歳のイラン系クルド人、マフサ・アミニさんは「不適切な身なり」のために道徳警察によって逮捕され、拘留中に亡くなった。

クルド人地域の町、サッゲズで9月17日、アミニさんの葬儀に際して抗議デモが勃発し、そこから全国に広がった。

人権団体によれば、取り締まりで200名以上が死亡した。

女性たちが先頭に立って、外したスカーフを振り、燃やしている。

さらに抗議活動中に殺害されたと伝えられる10代の少女たちの死が、人々の怒りの炎に油を注いだ。

ベルリンでは、警察の見積もりでは8万人が行進に参加し、イランの国旗を振り、「女性、生命、自由のために」と書かれた横断幕を掲げた。

集会の組織者は、アメリカ、カナダ、さらにEU中からイラン人たちがやってきて参加したと明かした。

「ザーヘダーンからテヘランまで、私は自分の命をイランのために捧げます」人権活動家のファリバ・バルーチ氏はベルリンの集会で演説した後、デモが席巻するイランの都市名を挙げて語った。

群衆は「ハメネイに死を」と応えた。ハメネイとは、アリー・ハメネイ最高指導者を指す。

反政府活動家によると、ベルリンでの行進は国外でイラン人が参加してイラン政権に異を唱える過去最大規模のデモとなった。

「とても良い気分です。ここで『私たちは、イランのすべての人たちとともにある』(と言えるのですから)。

私の声はアミニさんの声です」マルと名乗った、抗議に参加した人物は語った。

ソーシャルメディアに投稿された動画では、テヘラン、北東部のマシュハド、北西部のマハーバードなどの複数の都市および国中の多くの大学でデモが続く様子が収められている。

なおロイターは、この動画を独自に検証することはできなかった。

ある動画では、テヘランのラレフザール地区の通りでデモ参加者が火を放っており、また別の動画では、マシュハドで車がクラクションを鳴らし、デモを行う人々が「独裁者に死を」と繰り返している。

ハメネイ氏は、何人もイスラム共和国を転覆させようなどと、考えるべきではないと警告し、イランに敵対する勢力が騒乱を煽っていると非難した。国営テレビによると、26名の治安部隊員が死亡した。

騒乱がもっとも激化している地域の一部は、政権に長らく不満を抱いてきた少数民族の居住地である。

その一つに南東部スィスターン・バルーチェスターン州とその州都ザーヘダーンがある。

イランの革命防衛隊は22日土曜日、イスラム共和国への抗議を扇動しているとしてある主要なスンニ派指導者を非難し、この指導者がハメネイ氏を含む政府高官に先月ザーヘダーンで起きた流血の責任があると発言したことを受けて、彼は大きな代償を支払うことになると警告した。

アムネスティ・インターナショナルによると、9月30日、ザーヘダーンで金曜日の礼拝後に起きた弾圧で治安部隊が少なくとも66人を殺害した。

ザーヘダーンのスンニ派指導者、モラヴィ・アブドルハミド氏は21日金曜日の説教の中で、最高指導者ハメネイ氏を含む当局が9月30日の殺戮に対して「神の前で責任がある」と述べた。

アブドルハミド氏はこの事件を大虐殺と形容し、人々の頭や胸目がけて銃弾が発射されたと指摘した。

革命防衛隊の公式ニュースサイト、Sepah Newsには短い声明が発表された。「若者を扇動し、イスラム共和国に歯向かわせているアブドルハミド氏は高い代償を支払うことになるだろう。これが最後の警告である」

国営メディアは、9月30日の騒乱では「身元不明の武装した人物たち」が警察署に向けて発砲したため、治安部隊が応戦したのだと説明している。

革命防衛隊は、隊員と民兵組織バスィージのメンバー計5人が9月30日の暴動で殺害されたとしている。

当局は少数民族バローチの武装派組織が関わったとしているが、この組織を含め、どの勢力も関与を表明していない。

地元の10代の少女が警察官にレイプされたという情報で、デモはさらに過激化していた。

当局者は、この件は目下捜査中であるとしている。

公式ニュースエージェンシーIRNAによると、21日金曜日、ザーヘダーンで再びデモが起きた後で、治安を担当するマジド・ミール・アフマディ内務副大臣は平穏が戻ってきたと述べた。

副大臣は150人の「暴漢が公共財ばかりか、スンニ派住民の店舗まで攻撃した」と述べた。

人権団体は、イラン政府がクルド人を含め、少数民族を長らく差別してきたと主張している。

イランはこの差別を事実ではないと否定している。

22日土曜日、イランのクルド人地域では、サナンダジュ、サッゲズ、ブーカーンなど北西部のクルド人地域の複数の都市で商店主がストを行っている様子を写した動画がインターネット上に投稿された。

ロイター 

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