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エーザイのアルツハイマー新薬、薬価焦点=来月以降議論―政府

エーザイが米製薬大手バイオジェンと共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬「レカネマブ」が21日、厚生労働省の専門部会で了承された (Shutterstock/file)
エーザイが米製薬大手バイオジェンと共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬「レカネマブ」が21日、厚生労働省の専門部会で了承された (Shutterstock/file)
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21 Aug 2023 11:08:31 GMT9
21 Aug 2023 11:08:31 GMT9

エーザイが米製薬大手バイオジェンと共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬「レカネマブ」が21日、厚生労働省の専門部会で了承された。早期段階の病状進行を遅らせる新薬として保険診療の対象となる見通しで、薬価が今後の焦点となる。9月以降、中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)で議論する。

世界に先駆けて7月に正式承認した米国では、卸売価格が患者1人当たり年2万6500ドル(約380万円)に上る。エーザイの内藤晴夫最高経営責任者(CEO)は、薬価算定では新薬で軽減される医療費や介護負担など「社会的価値」を考慮すべきだと主張する。日本では高額療養費制度があり、米国に比べ家計の負担は抑えられそうだ。一方、保険適用は財政を圧迫する懸念があり、薬価算定の調整は難航するとみられる。

エーザイは今月2日の決算説明会で、米国で2023年度に1万人の患者にレカネマブによる治療を提供するとの目標を公表した。米国では高齢者向け公的医療保険(メディケア)適用対象となり、普及に弾みがつきそうだ。同社は、売上高に相当する売上収益がレカネマブだけで30年度に世界で1兆円程度と見込んでいる。

時事通信

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