
パレスチナ自治区、ナブルス:ヨルダン川西岸地区で28日、パレスチナ人2人がイスラエル軍に殺害された。パレスチナ保健省が発表した。
同省は、イマド・アブ・ラシドさん(47)が「イスラエル占領軍に腹部や胸部、頭部を撃たれ死亡した」と発表した。
その後の声明で同省は、ラムジ・サミ・ザバラさん(35)が「ナブルスで占領軍(イスラエル)に銃撃され、心臓に負った致命傷が原因で」死亡したと発表した。
イスラエル軍は声明で、ナブルスの近くで行われた、軍事目標に対する「走行車両からの射撃攻撃に関する」情報を入手したと発表した。
「その地域で日常業務を行っていた兵士が2台の不審な車両を発見し、それらに実弾を発射して対応し、命中が確認された」と同軍は補足したが、死者の有無には言及しなかった。
地元情報筋によると、殺された2人は、ナブルスの近くにあるアスカル・キャンプ出身で、パレスチナ治安部隊のメンバーだった。ナブルスの南にあるフワラでイスラエル軍との武力衝突が起こり、殺されたという。
イスラエル軍が定期的な襲撃を行い、厳しい移動制限を課しているナブルスではこの1週間、死者が続出している。今回の事件は直近に起きたものだ。
25日には、「獅子の巣」と呼ばれる新興武装勢力を標的にして同市で行われたイスラエルの作戦で5人のパレスチナ人が殺された。
この組織は、この数カ月の間に出現した、戦闘員の緩やかな連合体だ。イスラエルによるヨルダン川西岸地区北部への襲撃が急増するのと同時に出現した。
今週、イスラエル軍の報道官は「この組織はこの1カ月、イスラエルの民間人や治安部隊に対し、約20件のテロ攻撃を行った」と発表した。
AFP