
ナジャ・フーサリ
ベイルート:改革派議員数名が、2019年10月17日のデモに参加した人々に対して米国と在レバノン米国大使館の後援を受けていると非難したヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスラッラー師の発言を強く拒絶した。
イブラヒム・メイネ議員は、11月12日土曜日に次のように述べた。「国家を蝕む人物は、自国と地域で兵器を用いる人物です」
「その人物は国境を緩めた張本人であり、大統領選挙や政府樹立といった憲法の期限を混乱させた張本人です。彼は汚職者を保護する人物です」
「国家が蝕ばまれたのは、彼らがあなたの武器を隠し、あなたが彼らの腐敗を隠したからです。汚職者は皆、外国の思惑やプロジェクトの利益のために働いているのです」
同議員は、2019年10月17日は宗派を超えた民族の蜂起を示す歴史的な日であることに変わりはない、と強調した。
ナスラッラー師は11日金曜日の演説で、街頭に出たレバノン国民を反逆者として非難した。
ナスラッラーは、ヒズボラがこうしたデモを鎮圧し、米国がレバノンに仕掛けた「混乱」に立ち向かっていると豪語した。
無所属議員のアブデル・ラハマン・ビズリ氏はアラブニュースに次のように語った。「10月17日に宗派も所属も異なるレバノン人が街頭に立ち、国家は政治家ではなく自分たちのものであることを世界に訴えました」
ビズリ氏は、ナスラッラー師の演説について、「私たちは、全員から支持されるわけではないが、全員を代表する候補者を中心に共通認識を見出すことで、次期大統領に関する国内の理解を得ることを期待していました。これは、外国の政党の決定を待つよりも良かったでしょう。私たちは既にそのような決定を地域的、国際的に検証し、その結果に苦しんでいます」
「私たち国会議員は、大統領を選出し損ねてしまったかのように、私たちを選んでくれた皆さんの前で恥をかいているのです」
「無所属議員は来週初めに他の会派の議員と共に召集され、おそらく共通のビジョンを具体化させ、驚きをもたらすことでしょう」
改革派のハリマ・アル・カアクール議員は、10月17日のデモ参加者に対するナスラッラー師の非難は、ナスラッラー師の行動を正当化するものではないと述べた。
アル・カアクール氏によると、ナスラッラー師は革命時も現在でもなお、デモ隊を批判し、ミシェル・アウン前大統領および政権を守ってきたという。
「汚職と経済破綻は、あなたとあなたのパートナーによってなされたものです」と同氏はナスラッラー師を指して言い、「しかし、10月17日の革命はあなたの抑圧を破り、国民の声を聞くことを強いる誠実な瞬間だったのです」
「私たちは続けるつもりです、どんなに非難を浴びても、強くあり続けます」
10月17日の革命時にマーク・ダロウ議員が共同設立した政党Taqaddomは、同党が汚職、密輸、宗派主義に基づくと称する、ナスラッラー師および政権に対するレバノン国民の蜂起へのナスラッラー師の攻撃に激しく反撃した。
現時点では、ヒズボラは次期大統領に関して議会でコンセンサスを形成するために政治的に妥協する気はないようである。
大統領選挙を見守るある政治関係筋は、ナビーフ・ビッリー国会議長が提案した対話は、現在の膠着状態を打破するにはもはや不十分であると述べた。
ヒズボラの議会会派は、大統領選挙のセッションでまだ白票を投じている。
同時に、ヒズボラと同盟関係にある自由愛国運動党は、シリアのアサド大統領の同盟関係にあるスレイマン・フランギエ元大臣の立候補を拒否している。
特に軍総司令官ジョセフ・アウン将軍が大統領候補になる可能性があると多くの人が考えているため、ナスラッラー師は演説の中でレバノン軍についても言及した。
「米国はレバノン軍への支持を公言し、レバノン軍には抵抗勢力と対決する資格があるとみなしていますが、私たちは私たちとの対決を拒否する軍とその司令部を信頼しています」と同氏は述べた。
「私たちは抵抗勢力を裏切らないような大統領を望んでいます」とナスラッラー師は語った。
「私たちが望むのは、抵抗勢力の支援があると安心できる大統領、恐怖よりも国益を優先する勇気ある大統領、売り買いされない大統領です」
ナスラッラー師は、大統領職は「国家安全保障に直結しており、その空白は誰にでも埋められるものではありません」と述べた。