
ドバイ: イランでは火曜日、ガソリン価格をめぐる2019年の抗議行動を記念して、いくつかの都市でストライキが行われた。異議の表明であったその抗議行動は、治安部隊によって鎮圧され、イスラム共和国の歴史の中で最も血生臭い弾圧のひとつに数えられている。
この動きは、22歳のクルド人女性マフサ・アミニさんが道徳警察によって拘束されたことに端を発する、2カ月に及ぶ全国的な抗議行動と戦ってきたイランの聖職者への圧力となりうる。
ロイターは2019年、その動乱の波において、少なくとも17人のティーンエイジャーと約400人の女性、および一部の治安部隊員や警察官を含む1,500人が死亡したと報じている。
イラン人権活動通信(HRANA)によると、今回の抗議行動では、52人の未成年者を含む344人が殺害された。
同通信はまた、40人の治安部隊員が殺害され、さらに15,820人が逮捕されたと報じている。
このデモは、40年以上にわたって権力を握ってきた聖職者の正統性の危機へと発展している。
ソーシャルメディアに共有されたビデオには、ストライキや集会の様子が映し出されている。
活動家1500tasvirがツイッターアカウントで共有した映像では、テヘランのバザールの閉められた店舗に集まって、反政府的なスローガンを叫ぶ人々が確認できる。
また、ヘンゴーによるとイラン北部および北西部のクルド人居住都市のいくつかで大規模なストライキが発生し、これらの都市の大学もストライキに突入したという。
テヘラン近郊のカラジ・アザド大学も同様で、1500tasvirは人影のない大学の廊下と閉じられたドアの動画をシェアした。
同ツイッターアカウントでは、地下鉄で「独裁者に死を」と叫ぶ人々の映像も公開された。このスローガンはセイエド・アリー・ハメネイ最高指導者を指す一般的なものである。
ロイターはこれらの映像の信憑性については確認できていない。
イラン中部の都市イスファハーンでは、鉄鋼労働者らが工場の外に立ってストライキに参加した。
1500tasvirによると、労働者たちは「約束はもう結構だ、我々のテーブルは空っぽなのに」というスローガンを用いている。
この抗議運動へは、イラン社会のさまざまな部分から支援が寄せられている。
有名な元サッカー選手のアリ・ダエイは、W杯カタール大会へのFIFAの招待を拒否したとインスタグラムで語っている。
「私たちの多くがつらい時間を過ごしている今、私はFIFAの招待には否定的な返答をした。同胞に寄り添い、愛する人を失ったばかりの家族に哀悼の意を表すことを望む」とダエイはいう。
イランはアミニさんの死は持病によるものだとし、動乱の原因は米国を含む外敵にあるとして非難している。
EUは月曜日、イスラム共和国がデモを弾圧したことおよびフランスのエマニュエル・マクロン大統領がこの動乱を革命とみなしたことを理由に、同国に追加制裁を課した。
ロイター