
マナマ:英国のジェームス・クレバリー外相は19日、バーレーンでの講演で指導者らに演説し、「流血の事態を広げている」としてイランを非難するとともに、同盟国と協力してイラン政府に対抗すると明言した。
ウクライナとその西側同盟国は、イランがロシアにドローンを提供し、それをロシア政府がここ数週間、ウクライナでの攻撃に使用したとして非難している。
今月初め、イラン政府はドローンをロシアに送ったことを認めたが、それらはロシアのウクライナ侵攻前に供給したものだと主張した。
「イランが供給する兵器は、アラブ地域全体を脅かしている」。クレバリー氏は、バーレーンで開かれた年次マナマ対話会議でこのように述べた。
「イラン政権は、ウクライナで民間人を殺している武装ドローンをロシアに売るという手段に出た」
同氏による講演の前日には、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長も同じバーレーンで、イランの「兵器拡散」が欧州にとって脅威であると警告していた。
こうした批判は、女性に対する厳しい服装規定違反の疑いで、イランの悪名高い道徳警察に逮捕された22歳のマフサ・アミニさんが今年9月に死亡し、イランがここ数年で最大の大規模抗議デモに直面していることを受けたもの。
「イランの支配層は、国民が数十年にわたる抑圧に対してデモを行う中、アラブ地域や遠くキーフにまで流血と破壊の事態を拡大させている」とクレバリー氏は述べた。
「英国は、友好国とともにイランの脅威に対抗することを決意している」(クレバリー氏)
EUは14日、イラン政府によるデモ参加者への弾圧とロシアへのドローン供給をめぐり、30以上のイラン高官およびイラン組織に制裁を科した。
また、クレバリー氏は演説の中で、世界の安全保障を脅かしているとしてロシアのプーチン大統領を非難した。
「プーチン氏が世界市場にもたらした混乱や、世界の食料安全保障に与えたダメージから免れる国はない」。クレバリー氏はこのように述べた。
「プーチン氏の戦争は、すでに人道的緊急事態の窮乏に苛まれていたシリア人やイエメン人、そして経済危機に巻き込まれた一般のレバノン人にさらなる苦しみを与えている」
AFP