
アラブニュース
ロンドン:報道によると、スカーフを着用せずに海外で競技を行ったイラン人登山家の自宅が取り壊されたという。
エルナズ・レカビ選手は、韓国で行われた大会でイランで義務付けられている服装規定に従わなかったが、気付かずに落としてしまったと主張した。
BBCによると、同選手は謝罪に追い込まれたとのことである。
イラン各地のデモ参加者たちは、韓国から連れ戻され、空港で数十人の応援団に迎えられたレカビ選手を歓迎している。
9月16日にテヘランで服装規定違反の疑いで逮捕された22歳のクルド人、マフサ・アミニ氏の死後、数カ月にわたる大規模な抗議活動がイランを揺るがせている。
レカビ家の廃墟とメダルを撮影したとされる映像が今週出回り始め、その映像ではレカビ選手の兄ダヴード氏が泣いている姿も映っている。
タスニム通信は、家が取り壊されたことを確認したが、レカビ選手の家族が有効な建設許可を取得していなかったためで、レカビ選手が海外で競技をする前に行われたものであると伝えた。
この映像が撮影された時期は不明だ。
10月、米国はイラン政権のレカビ選手に対する処遇を批判し、「世界が注目している」と警告を発した。
米国務省のヴェーダント・パテル副報道官は記者団に次のように語った。「イラン政権とイランの指導者は、脅迫、威嚇、暴力などによって、女性の権利を侵害し、表現の自由を侵害してきた長い歴史があります」