
ベイルート:アメリカ中央軍(CENTCOM)は、米軍がシリア東部における夜間の襲撃で、ダーイシュの「関係者」2人を殺害したと、11日、伝えた。
CENTCOMは「午前2時57分(2357グリニッジ標準時)にシリア東部でヘリコプターによる空襲を行い、ダーイシュの関係者2人を殺害した」と声明を出したが、詳しい場所は明らかにしていない。
声明によると、殺害されたうちの1人は、「シリア東部での謀略と促進作戦」に関与していたダーイシュの「シリア州当局者」である「アナス」であると特定された。
シリア人権監視団の戦争監視官は、この空爆を少なくとも3週間にわたる対ダーイシュ作戦の中で「最も顕著」だったと述べた
監視団のチーフを務めるラミ・アブデル・ラーマン氏は、クルド人が率いるシリア民主軍(SDF)の対テロ部隊も11日の作戦に参加しており、デリゾール州東部のアルゾール村を標的地域としていたと述べた。
CENTCOMはこれを「単独作戦」と呼び、「初期評価では民間人の死傷はない」と付け加えた。
米国は、シリア北部におけるクルド人の事実上の軍隊であり、2019年にダーイシュをシリア領内の最後の陣地から一掃した戦闘を主導したSDFを支援している。
数百人の米軍が、ダーイシュの残党と戦う国際連合の一員として、シリアに残っている。
トルコ政府は、先月イスタンブールで起きたクルド人勢力によるものとする自爆テロの後、11月20日にシリア北部とイラクのクルド人武装勢力の拠点への攻撃を開始したと発表した。
トルコはSDFを支配するシリアのクルド人民防衛部隊(YPG)の拠点を攻撃したと述べているが、トルコはYPGを非合法化されたクルド労働者党(PKK)の分派とみなしている
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は11日、ロシアのプーチン大統領に対し、ロシア政府がシリア北部の国境地帯からクルド人勢力を「排除」することが急務であると述べた。
SDFは、トルコの地上侵攻の脅威がダーイシュとの戦闘を危険にさらすと警告している。
AFP