アンマン: ヨルダン南部マアーン市で15日、燃料価格の高騰に抗議するデモ隊と警察が衝突し、ヨルダン人の巡査長が殺された。警察筋が明らかにした。
その警察筋によると、マアーンのフセイニヤ地区で衝突が起きていたときに、その警官は何者かに銃撃され死亡した。他の警官4人は負傷した。
それより前に、アマーンのいくつかの貧民区と、首都アンマンの北東に位置する、人口の多い工業都市ザルカで、若者たちが警察と衝突した、と目撃者は話した。
目撃者によると、首都アンマンのタフィイラ地区でも数十人の若者が抗議デモを行った。
トラック運転手が燃料価格の高騰に抗議して散発的なストライキを数日行った後、マアーンやヨルダン南部のいくつかの都市では緊張が高まっている。
マアーンやヨルダンの他の地方都市の商店は14日、政府へのディーゼル燃料価格の引き下げの要求に連帯し、休業した。トラック運転手は、ディーゼル燃料価格のせいで損失が増大していると非難している。
ストライキを行う活動家の中には、16日に地方都市で街頭デモを行うと脅している者もいる。
ヨルダンでは過去にも、生活水準の悪化や汚職、燃料価格の高騰に対する当局への怒りが、市民の暴動に発展したことがある。
ロイター