
アラブニュース
ロンドン:英国政府は、英国のイラン人二重国籍者や英国に関係のある人々が多数逮捕されたことを受け、イランの政権幹部に対して新たな制裁を課すよう指示を受けた。
野党労働党の影の外務大臣であるデビッド・ラミー議員は、イスラム革命防衛隊がここ数ヶ月で国を席巻した大規模な抗議行動に関連していると思われる、英国との「直接的なつながり」を持つ7人を拘束したと発表した後、「マグニツキー制裁」(2009年にモスクワの刑務所で死亡したロシアの税務弁護士にちなんで名付けられた、人権侵害で告発された人や組織を対象とする米国の法的装置)を要求した。
「より良い未来を求める勇敢なイランの抗議者たちに対して、イラン政権が行っている殺害と弾圧は、ぞっとするものだ。不処罰に終止符を打たなければならない」「英国政府は弾圧に関与した個人と組織に対して、新たなマグニツキー制裁を早急に実施する必要がある」とラミー議員は述べた。
英国は、9月にイランの22歳のクルド人女性、マフサ・アミニさんがヒジャブの着用が不適切だったとしてイランの道徳警察の手で死亡したことを受けて、同国全体で抗議活動が発生した後、11月にIRGCを含むイランの国家要人と機関に対する制裁を課した。
同じ頃、イランの無人機がロシア軍のウクライナ侵攻に使われたことに関連して、英国政府は別の政権関係者に制裁を課したが、英国のジェームズ・クレバリー外相はこれを「卑劣な」同盟と呼んだ。
彼はその後、国内外でのイラン政権の活動に関連して、英国は「イランの専制君主の責任を追及する」とツイートした。
イランは、2016年に拘束され今年初めに釈放されたナザニン・ザガリ・ラトクリフ氏をはじめ、他国に政治的圧力をかけるために、国家安全保障に関するでっち上げの容疑で二重国籍者を拘束し、適正手続きなしに有罪にした長い歴史を持っている。
保守党のアリシア・カーンズ議員は、イランにいるイギリス国民に直ちに立ち去るよう呼びかけ、こう付け加えた。「これは産業化された人質事件だ。これは、イランが今やっていることだ。イランは二重国籍を持つ者を喜んで逮捕することを示している。」
またラミー議員は、イランは「国連人権理事会による緊急調査を通じて、自らが犯したすべての犯罪について責任を負わなければならない」と付け加えた。