• サヌアの民兵組織の管理下にある法廷は、マフウィート県の3人の教員にスパイ容疑で死刑を宣告

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー: イエメン指導者は新年のメッセージで、国をフーシ派から解放し、 公共部門の賃金を支払い、悪化している公共サービスを回復すると約束した。

「皆さんの軍や治安部隊、大衆の抵抗、そして愛国的な団結が国家の回復、クーデターの阻止、そして共和制の擁護の模範となり続けるでしょう」と、大統領管轄指導者協議会議長のラシャド・アル・アリミ氏はツイッター上のメッセージで述べた。

サウジアラビアとアラブ首長国連邦が率いるアラブ連合の援助を得て、同協議会は多様なイエメン各勢力の調和と協調を優先し、イエメンに平和を回復する、と彼は述べた。

アル・アリミ氏はフーシ派の石油インフラへの攻撃のため、政府職員の給与の支払いができなくなるとの以前の発言を撤回し、協議会は定期的な給与支払いを保証する努力を行うと言って、国民を安心させた。

「イランの支援を受けるテロリスト集団であるフーシ派民兵組織が引き起こした苦しみを軽減する努力を継続する決意であることを繰り返し申し上げます。その努力には、包括的な政府改革に従って、公務員や軍人、外交使節団、公立学校の生徒への定期的な給与の支払いが含まれます。」

8名で構成されるこの大統領管轄協議会が政権に就いたのは、前大統領アブドラッボ・マンスール・ハーディ氏が退陣した4月のことだった。

イエメン国民は、以前政府や大統領管轄協議会が保証したことが、現実的には解放された各県で全く実現していないと話しており、彼らは相変わらず物価の高騰、貨幣価値の下落、停電の深刻化や悪化に不満を漏らしている。

イエメン通貨リヤルは新年になりドルに対してさらに下落し始め、数か月ぶりに他の通貨に対しての下落が1週間以上続いている。

取引筋は日曜日、イエメンの主な収入源である石油の出荷の完全停止の公式発表を受けて、ドルに対して先週の1,200リヤルから下落して1,230リヤルで取引されていると述べた。

過去数年の冬期とは異なり、アル・ムッカラーやアデンなどの政府の支配下にある都市では、電力が長期間供給されていない。

公務員は、2011年以来賃金が上昇しておらず、急速なリヤルの下落と上昇するインフレで、給与の価値が200%失われたと話している。

一方、新年の初日は、タイズ、フダイダ、マアリブなどの県では戦闘が鎮静化した。

この平穏は、南部のダーリウ県での政府軍とフーシ派の間の激しい戦闘で、10月に国連仲介の停戦が決裂して以来最悪の日の一つに数えられる、多数の戦闘員が死傷した激しい戦闘のほぼ2日後に訪れた。

これとは別に、サヌアのフーシ派の管理下にある法廷は土曜日、マフウィート県の3人の教員にスパイ容疑の告発で死刑を宣告したが、数百人に対する一連の死刑判決の最新のものとなった。

サヌアに拠点を置く弁護士アブドゥル・マジード・サブラ氏はアラブニュースに日曜日、彼の依頼人たちはイエメン政府や「イエメンの正当性を回復するための有志連合」と共謀したとして、2015年に故郷のマフウィート県から拉致されたと話した。

彼らは首都の特別犯罪裁判所で判決を受けた。

先月、フーシ派の裁判所は「イエメンの正当性を回復するための有志連合」や民兵組織に敵対するイエメン人と共謀したとして16人のイエメン人に死刑判決を下した。

イエメンの観測筋は、死刑判決の増加を、民兵組織が公務員の給与を支払わず、メディアや反体制派を厳しく取り締まっている、フーシ派が支配する地域の住民を威嚇する手段であると見ている。