
タマラ・トゥルキ
ロンドン:英国のレオ・ドチャーティ外務閣外大臣は12日、政府がイラン革命防衛隊(IRGC)の正式なテロ組織指定を積極的に検討しているが、最終的な決定には至っていないと議会で語った。
「この問題は現在政府で検討中であり、その結果について私が憶測を述べるのは間違っているでしょう」。
イランの現状に関する議論の中で一部の議員がテロ指定を求める中、ドチャーティ氏はそう述べた。
「しかし、議場全体から出ているこの要求や、すべての陣営が一体となって要求していることついて、政府は耳を傾けるでしょう。私たちは極めて大事な問題だと考えています」
革命防衛隊がテロ組織として指定されれば、同組織やその集会に参加したり、IRGCのロゴを公の場で掲げることは英国において犯罪行為となる。
12日に英国議事堂の外でデモをした人々の中には、イラン国民抵抗評議会を支援しているイラン系アイルランド人のアミール・セイフィ氏の姿もあった。
セイフィ氏はアラブニュースに次のように語った。「イランの人々が彼ら(英国議員)のやっていることを支持し、彼らもまたイラン国民と連帯していると示すことが大事なのです」
42歳の同氏は、経済と軍事の両面において、IRGCはイラン政権や政権の人々に対する暴力において主な勢力を構成しており、制裁を課せば防衛隊を実質的に「無力化」できると語る。
そして、「この政権は、デモ隊やイランの人々に恐怖を植え付けようとしている」と話した。
防衛隊は自らに対する国際的な圧力の高まりを認識しているという。
そのため、デモ隊を暴力で抑えつけたり、国外から武器や装備を調達することが難しくなっている。
「IRGCのテロ組織指定は、私たちの抵抗活動で長年求めてきたことです。それが今、すべての党派から強力な後押しを得ているのです」とセイフィ氏は言う。
「また、政権によるデモ隊への対処の仕方や暴力的な押さえつけに対する非難もありました。中東を中心とした他国への干渉やテロの輸出も非難されました」
「イランの大使館を閉鎖し、外交官を追放すべきだという声も多くの議員から上がりました」
「最終的に動議が提出され、全会一致で承認されました。イラン政権の行為やデモ隊の暴力的な鎮圧を率直に非難し、イランでの抗議活動の権利を保護する内容です」
IRGCはすでに英国の制裁対象となっている。