
アラブニュース
ロンドン発:サウジアラビアは、“自分たちが何者であるかを見せる”には、“もっと努力をすべきだ”とイギリスへのサウジアラビア大使は話した。
「サウジアラビアの人々は寡黙なので、文化的に自分の国について話すように仕向けられていない。そのため、自分の国にあまり良いイメージをもたらしません」とカリド・ビン・バンダル・ビン・スルターン王子はデイリー・テレグラフ紙に語った。
大使は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、米アマゾン最高経営責任者(CEO)ジェフ・ベゾス氏の携帯電話をハッキングしていたという最近の話題を踏まえ、この発言をした。
「サウジアラビアに対し、こうした根拠のない申し立てをするのはとても簡単です。それは詳細に正しくアクセスできないときにリヤドが自らを守るのは非常に困難なことをわかっているからです。」
「これまで公開された証拠はよくて状況証拠なので、応じる前に証拠を検証しなくてはいけません。」
昨年、現職に任命されたカリド王子は、サウジアラビアに関して意見を持つ前に、自分の国を訪れてほしいとい人々に呼びかけた。
「サウジアラビアについて多くの誤解が出回っています。どこかで読み聞きしたことをもとに意見を持つのではなく、サウジアラビアに来ていただき、ご自身の目で見ていただきたい」と語った。
「見るものはたくさんあり、温かく寛容で親切な人々があなたを歓迎するのを待っています。」
王子は、リヤドはテヘランとの対立は望まないが“地域内でのイランの干渉”を見逃すことはないとした。
「対立は望みません。拡大は望みません。我々は、イランに対して動じない立場を一貫して支持してきました。我々はイラン国民に対してではなく、国家を運営する体制に不服があります」と加えた。
「しかし、我々は妥協を許しません。歴史のいかなる時点でも、妥協が成功を招く戦略であったことはありません。イランのような国に屈すれば、彼らはそれを弱さのしるしだと見るのです。」
包括的共同行動計画 (JCPOA) 合意に署名しているフランス、ドイツそしてイギリスの三国は、イランが最近、取引に違反して自国の核開発計画を強化したことへの反応として“紛争解決メカニズム”を誘発した。
カリド王子は、同領域において“イランが行っているその他の問題”を取り上げていないとして、JCPOAを批判した。
「地域におけるイランの干渉は、核開発計画と同様に困難です。我々が核取引について懸念しているのは、そのためです」
サウジアラビアは、“自分たちが何者であるかを見せる”には、“もっと努力をすべきだ”と イギリスへのサウジアラビア大使は話した。