
モハメッド・ナジブ
ラマッラー:先週イスラエル兵に射殺されたパレスチナ人男性は、何の脅威も危険ももたらさなかったし、命を落とす必要はなかったと、イスラエル軍は23日、認めた。
占領地ヨルダン川西岸地区シルワドの近くにあるラモン出身のアフメド・カーラさん(46)は1月15日、軍の検問所で至近距離から首を撃たれた。
イスラエル軍は当初、カーラさんが撃たれたのは、ナイフを手に持って車から降り、刺すつもりで兵士の方へ走ってきたからだと主張していた。
カーラさんの息子のクサイさん(20)はその時、カーラさんと一緒にいた。クサイさんは「私たちの車は検問所で止められました。兵士が閃光発音筒を投げました。それは車の屋根に当たりました」と話した。カーラさんが攻撃されている理由を尋ねると、カーラさんは警官に催涙スプレーを浴びせられ、車から引きずり出された。その後、兵士がカーラさんを射殺した。
軍の調査によって、カーラさんには刺傷事件を起こす意図はなく、「この事件は死という結果に終わるべきではなかった」ことが分かった。
カーラさんの弟のザイードさん(45)はアラブニュースに対し「彼らは理由もなく兄を殺しました。私たちは彼らを起訴するためにあらゆる手段を取るつもりです」と話した。遺族はイスラエルの裁判所でイスラエル軍から損害賠償を求める予定であり、国際刑事裁判所にも提訴する予定だ。
「彼らを裁判にかけても弟のアフメドは帰ってこない。それは分かっているが、彼らには罪の代償を支払ってほしい」とザイードは話した。「パレスチナ人がこれ以上、彼らによって無残に、理由もなく殺されるのを阻止したいのです」