
イスタンブール:トルコは、北欧諸国のNATO加盟申請に関して、スウェーデンおよびフィンランドとの新たな協議を無期限に延期したと、トルコ国営メディアが24日に報じた。
トルコの外交筋の話として、協議は来月に行われる予定であったと報道は伝えている。
トルコの決定は、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領がスウェーデンの西欧・米国主導の防衛同盟への加盟申請を支持しないと警告した翌日に行われた。
トルコがメンバーであるNATOへの加盟には、全加盟国の批准が必要である。
トルコ政府は、週末にストックホルムのトルコ大使館前で、反イスラムのデモ参加者によってコーランが燃やされたことに激怒している。
この抗議行動は、トルコの激しい反対にもかかわらず、スウェーデン警察によって承認さ れた。
エルドアン大統領の発言と24日の延期により、トルコの5月の議会と大統領選挙の前にスウェーデンとフィンランドがブロックに加盟する見込みは薄くなった。
フィンランドは24日、スウェーデン政府のトルコ政府との外交問題のため、スウェーデン抜きでNATOに加盟することを検討する可能性を初めて示唆した。
これまでの3者間のNATO協議には外務省関係者が出席し、主にクルド人容疑者数十人の追放を含むトルコ側の要求する特定の事項に焦点を当ててきた。
トルコとハンガリーは、ロシアのウクライナ侵攻に対応して軍事的非同盟の伝統を破るという北欧の隣国の歴史的な 決定を批准していない唯一のNATO加盟国である。
ハンガリーのヴィクトル・オルバーン首相は、国会が来月にもこの2つの申請を承認すると約束した。
AFP