テヘラン:イランは、先週、中部エスファハーン州の国防省サイトに対して行われたドローン攻撃にイラクを拠点とするクルド人グループが「関与した」として非難した。イランのメディアが1日に報じた。
「エスファハーンの国防省の複合ワークショップ施設を攻撃したドローンの一部は、爆発物とともに、イラクのクルディスタン地域を拠点とするクルド系反革命グループの関与と指導のもとイランに移送された」。Nour通信社が伝えた。
イラン当局は29日遅くに、ナタンツ核濃縮施設があるエスファーン州の国防省「複合ワークショップ施設」を標的とし「失敗に終わった」ドローン攻撃について報告した。
国防省によれば、対空システムがドローン1 機を撃墜し、他の2機は爆発したとのことだ。同省は、犠牲者はなくサイトは若干の被害を受けたと加えた。
Nour通信社は、クルド人グループが「外国の治安部隊の命令」を受けて「北西部のアクセス困難なルートの1つ」からドローンの部品と爆発物をイランに持ち込んだとして非難した。
国家安全保障最高会議に近いと見られるこの通信社は、攻撃の背後には外国の治安部隊の存在があると非難したが、それがどの国かは特定しなかった。また、ドローンの部品は「国境の街にある当該治安部隊の連絡係」に届けられたと伝えた。
「部品と材料は、高度なワークショップで、訓練を受けた部隊によって組み立てられ、破壊工作に使用された」。Nour通信社はこう伝えた。
一部の西側メディアは、この攻撃はイランの最大の敵国イスラエルによるものだとしている。
イラクのクルド人自治地域には、イランのクルド系反乱グループが運営するキャンプと後方基地がいくつか存在する。なおこのグループは、西側またはイスラエルの利益に貢献しているとして、以前イランから非難されている。
イランは、9月にイランのクルド系女性マフサ・アミニさんの拘留中の死亡をきっかけに沸き起こった全国的な抗議活動を扇動したとして、11月にイラクのいくつかのグループに対する国境を越えたミサイルとドローン攻撃を開始した。
AFP