
イスラエル、テルアビブ:パレスチナ人とイスラエルで樹立した超国家主義政権との間で緊張が高まる中、1日、イスラエル軍はイスラエル南部でサイレンが鳴り、ガザ地区から発射されたロケット弾を迎撃したと発表した。
イスラエル軍は声明で、1日午後遅く、スデロットの町及びガザ地区周辺地域でサイレンが鳴ったと発表した。ロケット弾は、イスラエルの防衛システム「アイアン・ドーム」が迎撃したという。
地元住民は爆発音を聞いたと話した。イスラエルの救助隊によると避難所に駆け込んだ際に滑って転倒した50歳の女性を除き、負傷者の報告は受けていないとのこと。このロケット弾についての犯行声明は即時に出されていない。
この1日に起きたイスラエル上空での攻撃は、ここ数日急増しているイスラエル・パレスチナの暴力行為に続くものであり、アントニー・ブリンケン米国務長官が訪問し緊張緩和を求めた後に起こったものである。
先週、イスラエル軍がヨルダン川西岸の町ジェニンにある軍事拠点を急襲し、武装勢力を中心に10人が死亡した。
その翌日には、エルサレム東部のユダヤ人居住区でパレスチナ人による銃撃事件が発生し、7人が死亡。週末には、エルサレム東部で13歳のパレスチナ人による別の銃撃事件が発生し、イスラエル人2人が負傷した。
この騒動を受け、イスラエルはパレスチナ人に対する一連の懲罰的措置を承認、ブリンケン国務長官が首脳陣との会談を始めた矢先に、さらに緊張を高めることとなった。
イスラエルのイタマル・ベングビール国家安全保障相は、ガザからロケット弾が発射されたことによりイスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人に対する懲罰的政策の実施を止めることはない、と述べた。同大臣は、対応策を議論するため、緊急の安全保障閣僚会議を招集した。
AP