
スーダンの主権評議会によれば、会談では、農業、エネルギー、保健、水、教育の分野での協力についても議論がおこなわれた。
ハルツーム:2日、イスラエルのエリ・コーヘン外務大臣はスーダンで同国主権評議会の議長アブドゥルファッターフ・ブルハン・アブドゥルラフマーン・ブルハン将軍と、安全保障問題や軍事問題を含む両国間のより深い協力関係について話し合った。
ブルハン将軍の事務所は声明を発し、その中で、首都ハルツームで行われた訪問について認めた。近年、両国の当局者間で一連のやり取りはあったものの、スーダンがこのような訪問について公に認めたのはこれが初めてだ。
スーダンの情報筋2人がロイターに対し、議題には、両国間の国交正常化の合意に関する内容も含まれていたと語った。
スーダンは、「アブラハム協定」として知られるイスラエルとアラブ首長国連邦、バーレーンとモロッコの国交正常化協定と並行し、前ドナルド・トランプ大統領政権の仲介による2020年の協定でイスラエルとの国交正常化に向けた対応をおこなうことに合意した。
2021年1月にスーダンは、当時の法務大臣ナスレディーン・アブドゥルバリ氏がスティーブン・ムニューシン財務長官の訪問中にアブラハム協定に署名したと発表した。
イスラエル当局者から直ちにコメントはなかったが、コーエン大臣の事務所は、大臣が「歴史的な公式訪問から戻りしだい」、夜に記者会見を開くと述べた。ただし詳細な説明はおこなわれていない。
スーダンの主権評議会によれば、会談では、農業、エネルギー、保健、水、教育の分野での協力についても話し合いがおこなわれた。
コーへン氏は2021年に諜報相として画期的なスーダン訪問をおこなっている。
2021年10月のクーデター以来、スーダン軍は同国の政権を担ってきたが、その政権を文民政府に引き渡すつもりだと述べており、このイスラエルとの関係確立の動きを主導してきたと見られている。
これに対し市民グループは消極的だ。彼らは以前、いかなる協定についても暫定議会による批准がおこなわれなければならないと述べている。しかしこの暫定議会は未だ形成されていない。
AFP