
レベッカ・アン・プロクター
リヤド:世界は絶望感を抱きながら、月曜日早朝にトルコ南東部とシリアを襲ったマグニチュード7.8と7.5という2度の地震がもたらした悲惨な状況を見守り続けている。
水曜日までに確認された死者数が11,000人を超えるなか、国際援助機関、人道支援団体、軍隊、政府、民間部門の団体が、この地域への支援提供に取り組んでいる。
支援において、いくつかの答えを提供する分野の1つは、最新のテクノロジーである。
現代の戦争における武器としての役割がますます知られるようになっているドローンは、地震などの自然災害の際にも役立つツールだ。
「話題になっているように、ドローンは間違いなくトルコで重要な役割を果たします」と、コンテナ輸送デジタル化推進協会 (DCSA) で最高製品責任者を務めるヘンク・ジャン・ガージー氏は、水曜日にリヤドで開催されているLEAPカンファレンスの場でアラブニュースに語った。
「ドローンと自動運転車両」をテーマにしたパネルに参加していたガージー氏は、「まず、ドローンを使えば、何が起こったのかをより明確に把握できます」と付け加えた。
「ドローンには超高精細カメラが搭載されています。また、熱センサーと検出機能を装備すれば、人の検出も可能です。」
「薬や小さな貨物を運ぶこともできます。あるいは、メタンなどの危険なガスを検出することもできます。」
このディスカッションに参加していた人工知能協会会長のジャシム・ハジ博士は、極端な事象の予測、ハザードマップの作成、状況認識と意思決定の支援など、AIがそのような災害で果たすことができる役割について強調した。
NASAのテクノロジーは、がれきの下に閉じ込められた人の心拍を捉えるのに役立てることができる。そのテクノロジーは、地震の直後に頻繁に使われている。
2015年、このNASA FINDERツールは、ネパールのチョウタラ村で、地震発生後に泥、レンガ、木材、その他がれきの下に埋もれた4人の男性を発見することに成功した。
同じテクノロジーは、2017年にメキシコシティで発生したマグニチュード7.1の地震の際にも使われた。
国連は、月曜日の地震発生から数時間以内に、地震による被害とその影響のレベルをリアルタイムで示すライブマップである緊急マッピング衛星サービスを活用し始めた。
しかし、自然災害に見舞われた地域への迅速な援助の提供は、政治的対立によって左右される可能性がある。
匿名を条件にアラブニュースに語ったシリア北東部在住の市民は、「主な問題は、援助が政治的に利用されていることです。そのため、このテクノロジーが利用可能になったとしても、これらの地域には届かない可能性があります」と話した。
アフリーン出身のシリア人ジャーナリスト、ロイ・ムーサ氏は、アラブニュースに次のように語った。「友人や親戚は皆、今アフリーンとジンディレスでがれきの下にいます。」
「地震が起きてから、片時も落ち着くことができません。常に親戚と話しています。」
「これらの地域には援助が来ていません。水も食料も救助もありません。街はいま、さらに悲惨な状況です。」
「がれきの撤去を手伝っているのは一般市民で、素手でやっています。」
「あらゆる援助が、トルコが支配するシリア人民兵組織のメンバーによって阻止されています。」
ムーサ氏は、医師ががれきの中を見るために使った小型カメラは役に立ったが、そのようなテクノロジーを占領されている場所に導入することは困難であると付け加えた。