
アラブニュース
ドバイ:エミレーツ航空は「国際人道都市(International Humanitarian City、IHC)」と提携し、緊急の救援物資、医療物資、さらにトルコとシリアの地上での援助活動と捜索救助活動を支援する機器を輸送するための空路を開始する。
次の2週間にエミレーツ・スカイカーゴは毎日運航する各イスタンブール便に人道救援物資用の約100トンの貨物スペースを確保する予定だ。
金曜日、UNHCRの高保温毛布や家族用テントなどが最初の貨物として輸送され、世界保健機関と世界食糧計画の医療キットやシェルター用品を含む救援物資が後に続いた。
今後さらに多くの毛布、テント、シェルター用品、照明器具、配水装置、外傷・救命医療キットが届けられる。
エミレーツ航空が運んだ不可欠の緊急物資は、その後、地域の組織によって両国の被災地に届けられ、地震の影響を受けた数十万人もの人々に援助を提供する。
エミレーツ航空の最高経営責任者であるシェイク・アフメド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム氏は、「私たちはトルコとシリアの人々と共にあり、『国際人道都市』のような専門家集団と協力して、地震の影響を受けた人や避難者に緊急の救援を行い、現場の複雑な復旧活動を支援します」と述べた。
「エミレーツ航空は人道救援活動支援の経験が豊富です。毎日3便のイスタンブール便を通じて、定期的で安定した広胴型機の貨物スペースを救援物資や医療用品の輸送用に提供します」
「エミレーツ航空はさらにUAEが現在進めるトルコとシリアのための人道的活動を支援しています。ドバイは世界最大の国際的な援助物資の物流ハブという独特の地位にあるので、災害に見舞われた地域や最も弱い立場にある人々に迅速かつ効率的に手を差し伸べることができます」
エミレーツの貨物部門とIHCとの協力の歴史は長い。
2020年のベイルート港爆発事故の後、同社はレバノンへの救援活動を推進した。また、2021年にはドバイ・インド間の人道援助の空路を構築し、新型コロナウイルス感染症の流行中に医療物資と救援物資を輸送した。
昨年はIHCの協力組織に貨物スペースを提供し、浸水したパキスタンの5都市に重要な機器や物資を直接輸送している。