
レイ・ハナニア、ダウド・クッタブ、ナジア・フッサリ
ワシントン:アメリカ大統領ドナルド・トランプは長らく待ち望まれていた中東和平のプランを火曜日に公表したが、予想通りイスラエルに大幅に有利なものだっただけでなく、パレスチナの人々に国家の地位を認める条件を提示して期待を踏みにじるものだった。
トランプは現在のパレスチナ領の倍の面積のパレスチナ人国家を提案した。エルサレム東部を首都としてアメリカ大使館を置き、パレスチナ領の地域間の高速鉄道と、ヨルダン川西岸地区とガザを結ぶトンネルを建設、パレスチナ人国家に割当てられた土地には4年間イスラエルの入植を禁止、500億ドルの経済支援を実施し、アルアクサ・モスクコンパウンドは引き続きヨルダンが監視するというものだ。
しかし、主なイスラエル入植地はそのままで、パレスチナの大部分に穴を穿っているし、ヨルダン渓谷全体がイスラエルの支配下ということになる上、難民問題は「イスラエル国外で解決せよ」というのだ。
トランプはホワイトハウスでイスラエル首相ベンジャミン・ネタニヤフと並んで、ほとんどがイスラエル支持者で、他にはUAE、バーレーン、オマーンの大使という聴衆に向かって、このプランを公表した。
彼はこのプランがイスラエルに有利なことは認めたが、パレスチナ人にも利益になると述べた。彼によれば、「そうでなければ不公平だろう。私はパレスチナの人たちの運命を悲しみを持って受け止めている。彼らはもっとましな生活を与えられるべきだ。」
統一エルサレムを分割せずイスラエルの首都とすることだけで「私たちにとって拒絶する十分な理由となる」と彼は述べた。
パレスチアの駐英大使フサム・ゾムロットはアラブニュースに対しこう語った。「パレスチナと世界各地に1,300万人のパレスチナ人がいる。なのにアメリカ政府があのホワイトハウスの部屋に一人のパレスチナ人も呼ばなかったことは、まさにこの取引が一方的であることを雄弁に語っている。」
レバノンにて、ファタハが取引に反対して「怒りの日」に呼びかけた運動
ダウド・クッタブはアンマンから、ナジア・フッサリはベイルートから報道