
イラン・テヘラン:イランは21日、欧州連合(EU)および英国の36の個人・団体に制裁を課した。国内で何か月も続いている抗議活動に対して自国が受けた制裁に対抗するもの。
イラン外務省は、政府が「テロ行為やテロ組織の支援」および「内政への干渉… 暴力・混乱の助長に起因する制裁リスト」に個人や団体の名前を掲載した、と声明で述べている。
軍事企業数社に加え、ヨーロッパ各国および欧州議会の閣僚や国会議員が対象となっている。
フランスのイザベル・ローム平等・多様性大臣や、ベルギーのフレデリック・リース氏、ドイツのレナータ・アルト氏といった政治家もリストに掲載された。
イラン外務省によると、具体的には国内銀行の口座・取引の停止のほか、「ビザ発給や入国が禁止される」という。
EUは20日、32の個人・団体に対する制裁の一環として、イランの教育・文化関係の大臣の資産を凍結するとともにビザを停止した。イラン全土で抗議活動が始まって以降、5回目の制裁措置となった。
22歳のマフサ・アミニ氏が女性の服装規定に違反したとして逮捕され、昨年9月16日に留置場で死亡して以降、イランは抗議活動に揺れている。
先月、イラン政府は自国への制裁への対抗措置として、EU・英国の34の個人・団体に制裁を課した。
AFP