
イスタンブール:トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は27日、今月初めの大地震でもっとも大きな被害を受けた地域の1つを訪れ、地震救助の遅れについて謝罪した。
20年間政権の座に就き、さらに再選を目指しているエルドアン大統領は、南東部アドゥヤマンの地震被災者から強い批判を受けている。
前回の2018年の選挙では、エルドアン氏は同県で世俗派の対立候補を難なく破った。
エルドアン氏は「揺れの壊滅的な影響と悪天候のため、最初の数日間はアドゥヤマンで思うように仕事ができませんでした。申し訳ありません」と述べている。
2月6日の地震では、トルコで44,000人以上、隣国のシリアでも数千人の死者が出ている。
AFPは2月10日、アドゥヤマンから、政府に対する地元住民の怒りを報じた。
アドゥヤマン在住のメフメト・イルディリム氏は当時、AFPの取材に対して、「地震発生から2日目の午後2時まで、誰にも会わなかった」と語った。
「政府も、国家も、警察も、兵士もいない。恥を知れ! お前たちは我々を見捨てたのだ」
この大惨事は、エルドアン氏が勢いに乗り、昨年爆発的に発生した悲惨な経済危機で低くなった支持率を回復させ始めていた矢先に起きた。
エルドアン氏は地震発生直後、政府の災害対応に「欠点」があったことを認めていた。
AFP