
バグダッド:イラク国会は地方評議会選挙の日程を11月6日に決定した。地方評議会は有力な組織だが、2019年の反政府デモのさなかに解散したままになっている。
前日の国会での決定を受けて20日に発表された声明は、「地方評議会選挙が2023年11月6日に実施される」としている。
10年ぶりの地方評議会選挙はイラクの18県のうち、同国北部のクルディスタン自治地域の3県を除く15県で行われる。
サダム・フセイン体制崩壊後の2005年に制定された憲法によって設立された地方評議会は、連邦制のイラクにおいて比較的大きな権限を持っており、保健、運輸、教育のための予算の割り当てなどを行う。
前回の地方評議会選挙は2013年に実施され、ヌーリ・アル・マリキ首相(当時)の支持者らが最多議席を獲得した。
次の地方評議会選挙は2018年に行われるはずだったが延期された。
1年後、大規模な反政府デモの参加者らは、汚職が蔓延しているとの批判があった地方評議会の解散を要求し勝ち取った。
2019年10月の抗議運動の後に登場した独立系議員のアラー・アル・リカビ氏は、評議会の復活を非難した。
同氏は、「我々は評議会の復活を認めることを拒否する」としたうえで、それらは「汚職への扉を開け放つ」ものだと批判した。
AFP