
ベイルート:27日の臨時会議において、レバノン内閣は正式に29日から30日までの夜間に夏時間へ移行することを決定した。
ナビーフ・ビッリー議会議長との話し合いの末、ナジーブ・ミカティ首相は先週遅く、一方的に夏時間入りを一ヶ月遅らせることを決定したが、特にキリスト教マロン派による宗派間の反応や論争を巻き起こした。
ミカティ首相の決定が示したものは、5ヶ月の大統領不在に起因する政治的緊張を反映して、レバノンがこうも容易く更なる分断に陥る可能性があるということだ。
「ミシェル・アウン前大統領の任期が終わり、もし崩壊してしまえば再構成は非常に難しくなるレバノン政府の組織を守るため、私は、閣僚グループ、軍隊、治安部隊、そして…行政職員と共に、疲れを知らず働いてきました。私は決して宗教的権力への反抗や侵害を鼓舞したことはありません」とミカティ首相は27日に述べた。
「夏時間入りを遅らせる決定は、ラマダン月に断食をする人が、他のレバノン構成組織に損害を及ぼすことのない1時間を(休めるように)目的としていた」と首相は言った。
「これを個人の信念に基づく決定や派閥的な決定と考える人がいるとは想像もしませんでした…私は山のような告訴や欺瞞の下でもがいてきました」
「私は揺らぐことなく耐え、口を閉ざして苦しんできましたが、今日は自分の責任よりも皆を優先します」
「閣議を開かないことが、私ができる最も簡単なことで、責任を引き受け続けることが最も難しいことです。誰しも我慢の限界を持っていますが、私の限界は近づいています」
「主な問題は大統領の不在で、私はこの真空状態について責任を負っていません。責任があるのは、政治的・宗教的指導者であり、主に11の選挙期間中、定足数に満たないよう混乱させた議会ブロックと、候補者に合意することなくその後の選挙期間中に定足数を確保しないと誓約した議会ブロックです」
ミカティ首相が強調したのは、自身が代表するスンニ派は「常に愛国的であり…歴史を通じてレバノンの団結を守っており、レバノン独立以来、国家全体のどの宗派にも属さないプロジェクトを立ち上げるため、組織はエリートや指導者を通じて機能してきました」という内容だった。
また、先週の決定を撤回する発表には、ベイルート発着のフライト時刻の再スケジューリング、各組織と携帯電話ネットワークのコンピュータサーバのスケジューリングに関して、「技術的な問題から48時間の遅れ」が必要になると首相は述べた。
夏時間入りを遅らせる決定によりレバノン人は分断された。ミカティ首相の決定に従おうとしない民間の報道機関や教育機関があった。
アッバス・ハラビ暫定教育大臣は26日の声明で「教育セクターでは引き続き夏時間で運営します」と発表した。
夏時間の変更には内閣の決定が必要で、ミカティ首相は一方的に決定したため、夏時間の議題について議論するためだけに内閣は27日に会議を開いたことについて、ミカティ首相の決定を拒否した人は論争している。
また、レバノン内閣は会議を開き、公共セクターにおける昇給と最低賃金を450万レバノンポンド(295ドル)に上げ、通勤手当を12.5万レバノンポンドに増額し、就学手当と家族手当を倍増する取り決めを実行するつもりだ。